一つの偶然から始まったマリーンズとチェコの国際交流。インターン参加の代表コーチが考える、指導者としての在り方

2025.4.7(月) 13:00 パ・リーグ インサイト 後藤万結子
チェコ共和国代表チームの投手コーチ ジョン・ハッセーさん【筆者撮影】
チェコ共和国代表チームの投手コーチ ジョン・ハッセーさん【筆者撮影】

 2023年に行われたWBC1次ラウンドのチェコ戦の際、チェコ代表チームと侍ジャパンの選手間の交流が生まれたことは記憶に新しいだろう。この試合内外の交流がきっかけで、千葉ロッテマリーンズにて、日本野球とチェコ野球をつなぐ「マリーンズ-チェコ ベースボールブリッジプログラム supported by パナソニック 空質空調社」が始まったことはご存知だろうか。
 プログラムのはじまりは、この試合をテレビで見守っていたマリーンズの法人営業部・松本明さんだ。“選手同士の小さな国際交流が大きな話題になったのを、一過性のことにしたくない。このチェコとの縁を、中長期的な交流の取り組みにできないか”と思い立った松本さんは、試合翌週の月曜日に、連携の打診をするためにチェコ大使館内のチェコセンター東京を訪問した。その後、日本・チェコ両国の関係者間の協議を重ね、チェコでの野球振興とスポーツを基軸とした文化交流プログラムが発足。野球がつないだ縁が、海をまたぐ架け橋となってほしいという思いを込めて、「BRIDGE」と名づけられた。チェコの首都・プラハを象徴する中世の橋・カレル橋を意識したネーミングでもある。

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