時間にしてわずか5分ほどだろうか。一気に試合を決めた。楽天が3日、9回2死からの逆転劇で千葉ロッテを下した。がけっぷちで大きな1勝を手に入れた。
2死2塁、嶋選手が得意の右打ち。清田選手の頭上を越える右翼への同点となる適時二塁打。2塁ベース上で絶叫しながら喜びを表現した。さらに続く岡島選手。守護神・西野投手の140キロのフォークを迷いなく振り抜き、またも右翼方向へ。清田選手は適時打を確信して追うのを諦めた。3塁ベース上を回った嶋選手はベンチのナインをあおる。瞬く間に岡島選手がヒーローのウオーターシャワーを浴びた。
1点差ではあったが、好調千葉ロッテの勝ちゲームとも言える内容だった。3回、1死2塁、ナバーロ選手が中堅へ先制の適時打。4月下旬から戦線に復帰後 、8試合すべてで安打を記録中の「恐怖の助っ人」が均衡を破った。さらにナバーロ選手は8回1死2塁、銀次選手の一二塁間を抜けようかという打球に横っ飛びキャッチで追いつき、相手のチャンスをつぶすなど攻守に活躍。先発の石川投手も7回無失点の気迫の投球と、投打の集中力が垣間見られた...