10月31日、「第19回みやざきフェニックス・リーグ」の全日程が終了。「パーソル パ・リーグTV」では、期間中16試合をライブ配信した。その中から、注目シーンをピックアップして紹介する。
【10月11日~10月16日】
11日は、オリックスと千葉ロッテが対戦。試合は序盤から千葉ロッテが優位に進めたが、9回裏に、2点ビハインドのオリックスが意地を見せた。1死1、3塁の好機で園部佳太選手が犠飛を放ち1点差に迫ると、2死1、2塁の場面では池田陵真選手が三遊間を破る同点打。ルーキー2選手の活躍で、試合を4対4の引き分けに持ち込んだ。
同日、日本独立リーグ野球機構選抜との試合に臨んだ埼玉西武では、遊撃・滝澤夏央選手が軽快なプレーを見せた。3対2で迎えた5回裏、相手打者がはじき返した打球はセンター前へ抜けるかと思われたが、滝澤選手が追い付きすぐさま1塁へ送球。さらに、滝澤選手は6回表、1死2、3塁から2点適時打をマーク。この日は攻守にわたって存在感を示した。
16日のオリックス対東北楽天の試合は、東北楽天・内間拓馬投手が粘投した。立ち上がりから毎回走者を背負った内間投手だったが、ピンチで併殺を奪うなど無失点投球を続ける。入江大樹選手の適時打などで2点を先制した直後の6回裏は、この日初めて3者凡退に打ち取り、6回6安打2四球6奪三振無失点。チームは3対2で接戦を制した。
【10月18日~10月22日】
千葉ロッテは20日、四国アイランドリーグplus選抜との試合で1イニング3本塁打を記録した。3回裏、先頭の山本大斗選手が左翼席へ本塁打を放つと、続く藤原恭大選手は右翼席へたたき込む2者連続弾。さらに1死から、佐藤都志也選手が低めの球をうまくすくい、右翼席へと運んだ。佐藤選手は全日程を通して、リーグトップタイの6本塁打を放つ活躍。自慢の打力を存分にアピールした。
翌21日は、今季ウエスタンで・本塁打をマークし、リーグ新記録を樹立したリチャード選手がその打棒を発揮。2回裏、先頭で打席が回ってきたリチャード選手は、相手投手の2球目を逆方向へと飛ばし、先制弾とした。来季は、一軍の舞台でも大暴れする姿が見られるか。
【10月26日~10月31日】
みやざきフェニックス・リーグ最終日となった31日は、中日対北海道日本ハムの試合が行われた。2回表、古川裕大選手、細川凌平選手の適時打で3点を先制した北海道日本ハムは、8回表にも野村佑希選手の適時三塁打で1点を追加。一方の投手陣は、先発・畔柳亨丞投手から細かい継投でつないでいく。9回裏は、トレードで加入したばかりの齋藤友貴哉投手が無失点で締め、完封リレーを飾った。
22日間にわたり、宮崎の地で研鑽を積んだ選手たち。来季以降のさらなる飛躍に期待を寄せたい。
文・高橋優奈
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