課題だった確実性も、5月は向上
身体能力抜群のロマンあふれる大器が、いよいよその本領を発揮しつつある。北海道日本ハムの万波中正選手が、早くも自身初の2桁本塁打に到達。4月末の時点では打率.155と確実性に大きな課題を残していたが、5月の月間打率は.284と数字が向上。続く6月は月間打率.211とまだ調子に波はあるが、2度の猛打賞を記録するなど主力として定着しつつある。
また、5月10日以降は主に5番打者として起用されるようになっているが、クリーンアップの一角として相手バッテリーのマークが厳しくなる中で、しっかりと結果を残している点も特筆ものだ。今季だけで既に4度もサイクル安打にリーチをかけるなど、好調な試合ではまさに手が付けられない打撃を披露しており、今後のさらなる活躍にも期待がかかる。
今回は、万波選手のまさに常識外ともいえる打撃スタイルについて、「各種指標」「コース別打率」「球種別打率」という、3つのデータをもとに紹介。具体的な数字を参考にしながら、覚醒の気配を見せる22歳の若き逸材について、より深く掘り下げていきたい。
2021年に示した確かな成長が、今季のブレイクにもつながっている
万波選手がこれまで記録してきた、年度別成績は下記の通り。