リーグ防御率、リーグ打率の両方で、昨季とは大きく数字が変化している
5月11日に福岡ソフトバンク・東浜巨投手がノーヒット・ノーランを達成したことが象徴するように、2022年のパ・リーグは、いわゆる「投高打低」と呼ばれる状況になっている。2021年のパ・リーグ全体の防御率3.48に対して、今季のリーグ全体の防御率は2.93。また、2021年のリーグ打率.241に対して、今季のリーグ打率も.231と、数字にも明確にその傾向が表れている(数値は5月10日時点)。
ただし、パ・リーグにおいて投高打低の傾向が示されたシーズンは、なにも今回が初めてというわけではない。近年では、いわゆる統一球が導入されて間もない2011年と2012年において、NPB全体で極端な投高打低の状況が続いていた。
今回は、その2011年と2012年における、パ・リーグの各種個人成績を紹介。「防御率」「打率」「本塁打数」の3つの部門におけるトップ10のランキングをもとに、今だからこそ、当時の状況をあらためて振り返っていきたい。
田中将大投手は2011年と2013年で全く同じ防御率を残したが……
まずは、2011年と2012年の防御率ランキングを見ていこう。