リリーバーという苛烈な生きもの。パ・リーグブルペンを襲う試練の数々

2018.5.15(火) 16:30 パ・リーグ インサイト 成田康史
東北楽天ゴールデンイーグルス・福山博之投手(C)PLM

昨季のパ・リーグMVPは、シーズン最多セーブの日本記録を塗り替えた福岡ソフトバンクのサファテ投手である。パ・リーグでは1981年の江夏豊氏(日本ハム)以来となる救援投手のMVP獲得。福岡ソフトバンクの圧倒的な強さを支えた「勝利の方程式」の要だったこともあり、中継ぎ投手の重要性を改めて知らしめる受賞だったことは記憶に新しい。
しかし今季、そんなキング・オブ・クローザーが早々に戦線を離脱した。右股関節の張りで4月18日に登録を抹消され、一時帰国することになったためだ。代役としては、ルーキーイヤーから4年連続50試合登板の鉄腕・森投手が指名され、奮闘を続けている。
ただサファテ投手に限らず、昨季フル回転してチームの勝利を導いてきたパ・リーグの救援投手は、今季アクシデントや不振に見舞われて苦しんでいるケースが多いようだ。

昨季までに登板数がかさんだ影響か…

福岡ソフトバンクの岩嵜投手は、昨季球団新記録、パ・リーグ1位となる72試合に登板。40ホールド、防御率1.99で最優秀中継ぎに輝く。しかし今季は4月9日に登録抹消され、12日に右肘鏡視下滑膜切除術・関節形成術を受けた。復帰まで3カ月を要する見込みで、福岡ソフトバンクは「勝利の方程式」再構築を余儀なくされるこ...

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