「ショートスターター」から「左のエース」へ。データに示される加藤貴之の先発適性

2021.5.12(水) 07:00 パ・リーグ インサイト 望月遼太
北海道日本ハムファイターズ・加藤貴之投手(C)パーソル パ・リーグTV

先発・中継ぎ・そしてショートスターターと、幅広い活躍を見せてきた

 かつて「ショートスターター」として活躍した左腕が、今季は「左の先発」として躍進を果たしそうな気配だ。北海道日本ハムの6年目左腕・加藤貴之投手が4月27日には開幕からローテーションの一角として好投。4月27日の試合では福岡ソフトバンク打線を7回2失点に抑えて今季2勝目。チームの先発陣の中でも随一の安定感を見せている。
 加藤投手といえば、2019年に北海道日本ハムが導入した「ショートスターター」の一人として、短いイニングでの先発登板を重ねたことでも話題となった。それに加えて、2020年途中からは中継ぎとしての起用が主となっていた。そして迎えた今季は長いイニングを投げる先発投手として快投を見せており、自身が持つマルチな才能をあらためて示している。
 今回はショートスターター時代も含めたプロ入り後の活躍を振り返るとともに、投手としての能力やタイプについて具体的な数字を基に考察したい。

1年目から即戦力の期待に応え、2年目には先発陣の一角に

まず、加藤貴之投手の年度別の投球成績を以下に紹介したい。

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