リリーフがチームのカギ握る データで見る投手分業制【後編】

2021.3.6(土) 11:59 パ・リーグ インサイト 望月遼太
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 防御率と奪三振数は、投手の能力を測るうえでよく用いられる。前編では近年のパ・リーグにおいて、この二つの数字に一定の相関性が見られることを紹介した。防御率の良いチームは奪三振数が多く、もちろんその逆も然りだ。加えて、ホールド・ホールドポイントも同様に、チーム防御率との相関性が見られることがわかった。
「防御率リーグ1位のチームは、ホールド・ホールドポイントもリーグ1位の場合が多い」。そしてこの傾向は、2010年から2014年までのパ・リーグには当てはまらず、2015年以降に顕著になっている。つまり近年、リリーフの成績がチーム防御率に強い影響を与えるようになってきた、それほどリリーフの担う役割が大きくなってきたということがいえる。
 今回はパ・リーグの投手陣の成績を、先発とリリーフに分けて確認。チーム防御率の向上のため、リリーフの重要性がより増しつつある点について深く掘り下げ...

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