藤原恭大や周東佑京が適性示す…… パ・リーグのトップバッター事情

2021.1.26(火) 11:00 パ・リーグ インサイト 望月遼太
福岡ソフトバンクホークス・周東佑京選手(C)パーソル パ・リーグTV

 2020年のパ・リーグ各チームは、なかなか1番打者を固定できなかった。メジャー移籍のため、2019年シーズンまで不動の1番だった秋山翔吾選手が抜けた埼玉西武はもちろんのこと、前年終了時点でトップバッターを固定できていなかったオリックスと福岡ソフトバンクも、その選定に時間を要している。
 チームによっては、埼玉西武のコーリー・スパンジェンバーグ選手や、オリックスのT-岡田選手のように、長打力のある選手が思い切って1番に起用されることもあった。一方でさまざまな理由で空いてしまった1番の座に抜擢され、しっかりと適性を見せ付けた若手も少なくはない。今回は、2020年のパ・リーグのトップバッターについて見ていく。

北海道日本ハムファイターズ

 北海道日本ハムは、パ・リーグの中で最も1番打者に困らないチームだった。打率・出塁率の両面で高い水準の数字が期待でき、盗塁をはじめとした機動力の面でも貢献度の高い、西川遥輝選手の存在があったからだ。
 西川選手はシーズンの序盤、打率が.217まで落ち込む時期もあったが、7月12日からの5試合で10安打という固め打ちを見せ、あっという間に復調した。惜しくも2年ぶり4度目の盗塁王は逃したものの、例年より少ない試合数の中で自己最多に迫る42盗塁をマーク。ともに4年ぶりとなる打率.300、出塁率.400にも到達し、不動のトップバッターとして申し分のない...

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