22日に今オフの補強に関する会議開催、ヤ軍GM「状況は変わる」
スタントンのヤンキース加入は、大谷獲得失敗の“副産物”だった!? 米紙「ニューヨーク・ポスト」電子版が、22日(日本時間23日)に同球団が今オフの補強に向けた会議を開くと伝える記事の中で明らかにした。
同紙によると、会議でヤ軍は先発投手陣、ブルペンの補強、右肘の靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受け来季開幕が絶望な正遊撃手のグレゴリアスのバックアップについても検討される模様だが、ブライアン・キャッシュマンGMは「状況はどのタイミングでも変わることになり得る」と発言したと伝えた。
これを受け、記事では「オオタニがミシシッピより東側に位置する全ての球団を候補から除外し、結果としてエンゼルスに入団することになったとき、キャッシュマンは方向転換した」と昨年の動きについて回顧。ヤンキースが大谷の獲得に失敗したことで、マーリンズから「ファイヤーセール」でトレード市場に出ていたスタントンの獲得へ舵を切ったと報じている。大谷は昨年12月初頭、移籍候補を7チームに絞り込んだが、その段階でヤンキースは“落選”。その通知が出たのが12月3日(日本時間4日)で、スタントン獲得を発表したのが11日(同12日)だった。
元ヤンキースのデレク・ジーター氏がオーナーとなった経営陣が、マーリンズの球団再建に乗り出したのは昨年10月下旬。その時点では、ヤンキースは大谷の移籍先有力候補に挙がっており、スタントンは同じナ・リーグのチームに放出されるのではないかと報道されていた。同紙によると、昨年のこの時期に、スタントンは獲得候補に入っていたのかという問いに対し、キャッシュマンGMは「覚えていない。オフシーズンの終盤に彼の名前がトレード関連において非常に注目を集めた」と言及を避けたという。
ただ、キャッシュマンGMは同時に「11月にはカージナルス、ジャイアンツと話し合いが行われていた。情勢がどう変わるかなんて、誰にもわからない」と指摘。スタントンはこの2球団への移籍を、契約に入っていたトレード拒否条項を行使して蹴ったとされている。少なくとも、ヤンキース入りが最初の選択肢ではなかったことは明らかであり、急速に方向転換した結果であることは推測に難くない。大谷のエンゼルス移籍が補強方針の転換を迫ったのは間違いなさそうで、大谷のMLBでの活躍によって、その影響力が改めてクローズアップされる形となった。
(Full-Count編集部)
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