【試合戦評】T-岡田選手が27号満塁弾で試合を決める。金子千尋投手は2失点完投で2014年以来の2桁勝利

パ・リーグ インサイト

2017.8.30(水) 00:00

昨日の試合では、楽天、福岡ソフトバンク相手にカード勝ち越しを決めた勢いそのままに、千葉ロッテがオリックスに6対2で勝利した。3カード連続の勝ち越しを決めたい今日の試合の先発は、チェン投手だ。今季、先発・中継ぎを両方務めているチェン投手は、中3日での先発登板となる。対するオリックスの先発はエース・金子千尋投手。2桁勝利を目前にして2試合勝ち星を挙げられていないが、自身7度目の2桁勝利へ3度目の正直なるか。

試合は序盤から動く。1回表、1死から2番・大城選手が中安打で出塁し、続く吉田正選手は四球を選び1死1,2塁の好機を作る。4番・ロメロ選手は三振に倒れるが、5番・中島選手が三遊間を破る先制適時打を放ち、オリックスが先制に成功する。さらに3回表には、先頭のマレーロ選手の二塁打、続く大城選手の犠打で1死3塁と追加点の好機を作ると、3番・吉田正選手が犠飛を決める。スコアは2対0となり、オリックスが試合を優位に進めていく。

しかし、ここまで金子千尋投手の精密なコントロールと、キレのある変化球に苦戦していた千葉ロッテ打線が、反撃を開始する。2点を追う3回裏、先頭の吉田選手が2年ぶりの本塁打となる第1号ソロ。さらに4回裏には、1死から3番・鈴木選手が四球を選び、続くペーニャ選手が安打を放って1死1,2塁と同点の好機を作る。5番・角中選手は打ち取られるが、続く中村選手が三遊間を破る適時打を放ち、千葉ロッテが2対2の同点に追い付いた。

千葉ロッテは6回から早くも継投策に入る。先発のチェン投手は、中3日と厳しい日程の中で5回を投げて被安打5、奪三振7、与四球1、失点2と先発の役目を十分に果たした。6回表は有吉投手が1死1,2塁のピンチを招くが無失点に抑える。対する金子千尋投手も粘りの投球を見せた。5回裏、6回裏は3者凡退に抑えるなど尻上がりに調子を上げ、打線の援護を待つ。

均衡した試合展開を動かしたのはオリックスだった。7回表、1死から1番・マレーロ選手が安打で出塁し、続く大城選手が内野安打で1死1,2塁の絶好機を作ると、3番・吉田正選手が勝ち越しの適時打を放つ。さらに2死満塁から6番・T‐岡田選手が右翼席中段へと飛び込む第27号満塁弾。この回一挙5得点を奪ったオリックスがスコアを7対2とし、試合終盤で千葉ロッテを突き放した。

大量援護を得た金子千尋投手は7回裏から3イニングス連続で千葉ロッテの攻撃を3人で終わらせ、試合はそのまま7対2でオリックスが勝利した。完投勝利を挙げた金子千尋投手は2014年以来となる2桁勝利を達成。千葉ロッテは終盤に中継ぎ陣が崩れて敗戦となった。

今カード勝ち越しが懸かる明日の試合の先発は、千葉ロッテが関谷投手、オリックスが山本投手。山本投手は前回の千葉ロッテ戦でプロ初登板し、5回1失点と試合を作るも勝ち負けはつかなかった。プロ2試合目となる明日の試合で、初勝利を挙げることができるか。

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