交流戦は「燃えるものがありました」 糸井嘉男さんが語る、オリックスのキーマン

パ・リーグ インサイト

2024.5.27(月) 19:35

糸井嘉男氏(C)PLM
糸井嘉男氏(C)PLM

 パーソル パ・リーグTVと小誌にて、パ・リーグのOB6名のインタビューを実施。5月28日からの「日本生命セ・パ交流戦2024」に向けて、「レジェンドOB 日本生命セ・パ交流戦 超分析」と題し一挙公開した。OBとして登場したのは、2013年から2016年までオリックスでプレーした糸井嘉男さん。

◇ ◇ ◇


 交流戦の通算打率.305と得意としていた糸井さん。「(当時を振り返ると)やっぱり燃えるものがありましたよ。セ・リーグファンの前で僕らをアピールしたいという気持ちが強かった。今のパ・リーグの選手も同じ気持ちを持っているんじゃないかな」と、特別な思いを持って交流戦に臨んでいた。

 46試合を終えて19勝25敗2分の勝率.432、3位と「6」ゲーム差の4位につけているオリックス。チーム打率2.44のリーグ2位、チーム防御率2.84でリーグ4位の好成績も、うまく投打がかみ合わず、リーグ4連覇へ苦しい立ち上がりとなっている。28日から始まる「日本生命セ・パ交流戦2024」でAクラスとの差を少しでも縮めたいところ。

 オリックスのチーム状況については、「やっぱり野手じゃないですか。二軍に頓宮裕真、杉本裕太郎、T-岡田も居ますし、一軍では森友哉、西川龍馬がここまで本調子ではない。そういったところで苦戦が強いられている」と語る。

 昨季首位打者に輝いた頓宮裕真選手は、今季30試合で打率.192の成績。杉本裕太郎選手も打率1割台、T-岡田選手は開幕スタメンを勝ち取るも安打が出ず、3選手とも一軍登録を抹消された。森友哉選手、西川龍馬選手は一軍で出場を続けているが、打撃不振に苦しんでいる。

 糸井さんが交流戦のキーマンとして挙げたのは、山下舜平大投手と西川龍馬選手。山下投手は昨季、プロ初登板で開幕投手を務めると、16試合で9勝3敗、95回を投げて防御率1.61の好成績をマークしてブレイク。しかし4年目の今季は、開幕から3試合を投げて0勝2敗、防御率6.43と振るわず。4月20日に一軍登録を抹消された。以降は二軍で3試合に登板して14.2回を投げ、防御率1.23と順調に調整を重ねている。

 一方の西川選手については、「彼のバッティング技術を近くで見ましたけど、技術が高い選手。あと100試合くらい残ってますから、まだまだ打率3割も行けると思います」と話す。現在45試合で175打数39安打、打率.223と苦しんでいるが、昨季セ・リーグ2位の打率を記録するなど、プロ9年での通算打率.295と実績は確か。

 糸井さんは、「西川選手は昨季までセ投手と対戦していて、データも頭に入っているのでやりやすいと思います。僕もセ・リーグ移籍1年目は、画面上で相手投手のデータがあっても、バッターボックスで体感したという部分が薄いので苦労した」と語る。交流戦をきっかけに、状態を上げていきたいところ。

 最後に「僕が!?」と驚きつつもオリックスへのメッセージを語った糸井さん。その他の情報とあわせて公開中の動画でご覧いただきたい。リーグ3連覇を果たした2021年から2023年の3シーズンは、交流戦通算31勝22敗1分と勝ち越している。得意の交流戦でどのような戦いを見せるか。

文・東海林諒平

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