今年のパ・リーグの打率ランキングで、下位にランクインしている選手に長距離砲が多い印象だ。
打率ランキングワースト5
1位 .212 安達了一(オリックス)
2位 .225 デスパイネ(福岡ソフトバンク)
3位 .233 ロメロ(オリックス)
4位 .236 松田宣浩(福岡ソフトバンク)
5位 .2388 ペゲーロ(楽天)
6位 .2392 レアード(北海道日本ハム)
※7月26日終了時点
安達選手、ペゲーロ選手を除いた4選手は、本塁打ランキングの十傑に入る選手、ペゲーロ選手も11位につける。打率.233のオリックス・ロメロ選手はリーグランキングこそ10位だが、チームトップの17本塁打を放っている。
昨季本塁打と打点の二冠王に輝いた打率.225の福岡ソフトバンク・デスパイネ選手は、リーグ3位タイの21本塁打。打率.2392の北海道日本ハム・レアード選手は20本塁打だ。さらに、リーグ7位タイの18本塁打をマークする福岡ソフトバンク・松田宣浩選手も、打率.236とパ・リーグの長距離砲たちは、今季揃って確実性が不足している状況だ。
上記のランキングの2位から6位の5選手は、本塁打王争いのトップを走る埼玉西武・山川穂高選手と10本差以内につけており、今後の量産次第では本塁打王を獲得できる可能性が残されている。
では、打率2割3分台前後で本塁打王を獲得した選手はいたのだろうか…。調べてみると、2012年の埼玉西武・中村剛也選手は27本塁打で本塁打王に輝いたが、打率はリーグワースト2位の.231。この年、中村選手が放った安打数は100、そのうち本塁打が27本だった。
ちなみに規定打席到達者打率ワーストで本塁打王に輝いた選手は、1974年の近鉄・ジョーンズ選手の打率.226、38本塁打、1987年の広島・ランス選手の打率.218、39本塁打、2011年の東京ヤクルト・バレンティン選手の打率.228、31本塁打となっている。
過去を振り返っても、日本人選手ではなく外国人選手が打率ワーストで本塁打王に輝いている。今季も打率下位に沈む長距離砲の多くが外国人選手。7年ぶりに珍記録は達成するだろうか…。
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