昨日の試合では1番に入った宮崎選手が4安打を放つなど、チームで15安打、9得点を奪い交流戦の初戦を白星で飾ったオリックス。今日の先発は東明投手、対する東京ヤクルトは石川投手が先発のマウンドに上がる。
東明投手は、一昨年はローテーションに定着し、自身初となる2ケタ勝利を達成。しかし、昨年は19試合に先発し、1勝のみという悔しい思いを味わった。今季は昨年に受けた右ひじ関節のクリーニング手術の影響もあり開幕には出遅れたものの、ファームで結果を残して昇格となった。再起をかける右腕の投球に注目が集まる。
試合は両先発の好投により、4回までスコアボードに0が並び続ける。しかし迎えた5回表に東京ヤクルトが犠飛で1点を奪い、試合の均衡を破る。
1点を失った東明投手だったが、走者を出しながらも要所を締める投球で6回は東京ヤクルト打線を0に抑える。勝ち投手の権利は得られなかったものの、6回を投げ、91球、被安打4本、1失点としっかりと試合は作った。
7回からは継投策に出たオリックス。7回は近藤投手、8回は黒木投手が登板。ともに、走者を得点圏に背負う苦しい投球となったが、踏ん張りを見せて無失点で切り抜ける。
同点に追い付きたいオリックスは8回裏、無死から代打・西野選手が左翼線への二塁打を放ち、好機を作る。続く、8番・武田選手が犠打を決め1死3塁とし、昨日から一軍に復帰したロメロ選手が適時打を放ち同点。試合を振り出しに戻す。
試合は同点のまま延長に突入。10回表のピンチを脱して迎えた10回裏。オリックスは先頭の西野選手が安打で出塁し、続く武田選手が犠打を決め、1死2塁と一打サヨナラの場面を作る。ここで、1番の駿太選手が今月2度目となるサヨナラ打を放ち、オリックスが劇的な勝利を飾った。10回表を無失点で抑えたルーキーの小林投手がプロ初勝利となった。
見事、交流戦の最初のカードの勝ち越しを連勝で決めたオリックス。交流戦を皮切りにチームも上昇気流に乗ることができるのか、明日の先発予定・ディクソン投手に大きな期待がかかる。
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