【試合戦評】中盤にペゲーロ選手の場外弾を含む6得点の猛攻。投打で圧倒した楽天が快勝。

パ・リーグ インサイト

2017.5.27(土) 00:00

昨日の試合では、楽天の森原投手を攻略し、連勝を5に伸ばした埼玉西武。6連勝をかけた今日の先発は佐野投手。今季は2試合に先発登板し、ともに白星を挙げている。チームの連勝、そして自身の連勝を伸ばすことができるか。

一方、カードの負け越しは避けたい楽天の先発は美馬投手。前回登板の千葉ロッテ戦では、勝ち負けこそつかなかったものの、9回無失点の投球でチームの勝利に貢献した。防御率ランキングでもリーグ2位につけるなど、好調を維持している美馬投手の投球に期待がかかる。

初回は両先発ともに3人で抑える素晴らしい立ち上がりを見せる。しかし、2回表に埼玉西武の4番・中村選手が内角のシュートを捉え、左翼席への10号ソロを放ち、埼玉西武が先制に成功する。

佐野投手に3回まで無安打に抑え込まれていた楽天打線は、4回裏、1死1塁から今江選手がチーム初安打を放つ。続く、島内選手が四球を選ぶと、1死満塁と好機を拡大。ここで、対埼玉西武に打率.368と得意としている岡島選手が一二塁間を抜ける2点適時打を放ち、逆転に成功する。

さらに好機は続き、2死満塁の場面で、2番・ペゲーロ選手が、場外へと消える推定飛距離151mの特大満塁弾を放つ。「前の打席はデットボールだったので、この打席は気合が入ったし、集中できたよ」と語る恐怖の2番打者の一発で、6対1と埼玉西武を一気に突き放した。

大量援護をもらった美馬投手は徐々にギアを上げていく。6回表には、無死1,2塁のピンチを背負うも、3番・浅村選手を右飛。第1打席で本塁打を放っている中村選手を併殺打に打ち取り、このピンチを無失点で脱出。美馬投手は6回を投げて92球、被安打5、無四球、1失点。好調の救援陣にマウンドを託した。

その後は、福山投手、ハーマン投手とつなぎ、9回表は守護神・松井裕投手がセーブ機会ではないものの登板。走者を出すも、危なげなく無失点に抑え、チームを勝利へと導いた。

落とせば連敗という大事な一戦を制した楽天の明日の予告先発は埼玉西武から移籍した岸投手。新しい本拠地で、古巣相手にどのような投球を見せるのかに注目が集まる。一方、敗れた埼玉西武は連勝が5でストップ。カードの勝ち越しをかけた明日の予告先発は今季初登板の誠投手。プロ初勝利を挙げることができるか。

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