楽天ペゲーロ、三振数は強打者の証!? 歴代シーズン最多三振を振り返る

Full-Count 広尾晃

2018.7.6(金) 09:37

楽天のカルロス・ペゲーロ【写真:荒川祐史】
楽天のカルロス・ペゲーロ【写真:荒川祐史】

試合数をはるかに超える三振数を記録するペゲーロ

7月6日の福岡ソフトバンク戦で、楽天のペゲーロは8番右翼で先発し6回に左腕・嘉弥真から三振、今季90三振目を喫した。これは両リーグ通じて断トツの1位だ。

7月6日終了時点の両リーグ三振5傑()は試合数と1試合当たりの三振数。

○パ・リーグ
1ペゲーロ(楽)90(61試合/1.48)
2大田泰示(日)79(72試合/1.10)
3レアード(日)72(68試合/1.06)
4山川穂高(西)67(73試合/0.92)
5ロメロ(オ)66(72試合/0.92)

○セ・リーグ
1岡本和真(巨)70(76試合/0.92)
2田中広輔(広)64(73試合/0.88)
3福田永将(中)63(71試合/0.89)
4山田哲人(ヤ)62(70試合/0.89)
5神里和毅(デ)60(68試合/0.88)
5坂本勇人(巨)60(75試合/0.80)

パ・リーグ上位3人は試合数を上回る三振を記録しているが、セ・リーグにはいない。ペゲーロは今季、打撃不振で2軍降格するなど14試合欠場しているが、三振数は断トツの1位、1試合当たりの三振数も群を抜いている。

昨年もリーグ2位の139三振を喫しているが、1試合当たりの三振数は1.16だった。今年はそれを大きく上回るペースで三振を量産している。ペゲーロは昨年、120試合で26本塁打だったが、今季は61試合でリーグ5位タイの16本塁打と本塁打率も上がってはいる。しかしその代償として、超ハイペースで三振の数も増えている。

歴代トップは近鉄・ブライアント、上位を独占

このペースで残り試合も三振をするとすれば、シーズン終了時の三振数は192になる。これはNPB史上でも屈指だ。

NPBシーズン三振数10傑

1ブライアント204(1993年近鉄・127試合/1.61)
2ブライアント198(1990年近鉄・108試合/1.83)
3ブライアント187(1989年近鉄・129試合/1.45)
4ブライアント176(1992年近鉄・119試合/1.48)
5岩村明憲173(2004年ヤクルト・138試合/1.26)
6中村剛也172(2015年西武・139試合/1.24)
7エルドレッド169(2014年広島・118試合/1.43)
8M.ゴメス166(2014年阪神・143試合/1.16)
9デストラーデ165(1990年西武・130試合/1.27)
10A.ジョーンズ164(2013年楽天・143試合/1.47)

192三振は、は史上3位となる。1試合当たりの三振数も史上4位だ。シーズン三振数の4位までは、ラルフ・ブライアントが独占している。ブライアントは近鉄の強打者として本塁打王3回、通算259本塁打を記録したが、その分、三振数も桁外れに多く「大型扇風機」の異名をとった。

上位10人のうち8人は外国人選手。長打を期待される外国人選手は、その分、三振数も増える傾向にあるのだ。
日本人選手では岩村明憲、現役の中村剛也が名前を連ねている。三振数は不名誉な記録だが、本塁打を量産すればチームへの貢献度は上がる。ペゲーロは三振数に見合う本塁打を打つことができるだろうか?

記事提供:Full-Count

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