打球速度166キロ右前打&162キロ二塁打、4打数2安打2得点と活躍
エンゼルスの大谷翔平投手が、4日(日本時間5日)の敵地マリナーズ戦に復帰から2試合連続で「6番・DH」で出場し、4打数2安打2得点の活躍で7-4での勝利に貢献した。エンゼルスは連敗を2でストップ。大谷は第2打席で右肘内側側副靭帯損傷からの復帰後初ヒットを放つと、第4打席では痛烈な打球で一塁線を破る二塁打を放ち、初長打をマーク。出塁後は好走塁を見せて2得点を記録するなど、コンディション面に不安がないことも証明した。
まずは0-0で迎えた2回。大谷は0-0で迎えた2回2死走者なしの第1打席で捕手の打撃妨害で出塁。続くバルブエナの左翼線へのツーベースで快足を飛ばし、一塁から一気に生還した。これが復帰後初得点となった。
1点を追う4回無死二塁の好機では、初球の87マイル(約140キロ)のシンカーをライト前に運ぶ。第2打席で待ちに待った快音。負傷前の6月4日(同5日)ロイヤルズ戦以来30日ぶりのヒットは、打球速度103.1マイル(約165.9キロ)の痛烈な一打だった。エンゼルスはその後、バルブエナの2打席連続タイムリーで同点に追いつくと、カルフーンのタイムリーで勝ち越しに成功。大谷が逆転のホームを踏んだ。
エンゼルスは5回、トラウト、アップトン、プホルスの3連打で1点を追加し、無死一、三塁で大谷が第3打席に向かう。マリナーズの投手が右腕ランビロウに代わり、大谷は左飛。三塁走者のアップトンはスタートを切れず、二塁を狙った一塁走者のプホルスはアウト。ダブルプレーとなった。
その後、両チームが得点を取り合って6-3に。大谷は7回1死走者なしで迎えた第4打席では、1ボールから右腕ブラッドフォードの93マイル(約150キロ)の直球を捉える。今度は一塁線を破る二塁打。こちらは打球速度101マイル(約162.5キロ)と、2本のヒットはいずれも大谷らしい痛烈な打球だった。
マリナーズは7回に無死満塁のピンチを招くも、二塁フレッチャーの美技などで無失点で切り抜けて勝利。8回に1点を失ったが逃げ切り、連敗を2で止めた。大谷の9回の第5打席は左腕エリアスの前にニゴロだった。
大谷は6月8日(同9日)に故障者リスト(DL)入り。多血小板血漿(PRP)注射と幹細胞注射を受け、3週間後の再検査で靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)の必要はなしと診断された。3日(同4日)のマリナーズ戦で約1か月ぶりに復帰したものの、3三振を含む4打数無安打。だが、復帰2戦目で早くも活躍を見せ、打率.287となった。
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