2014年にパ・リーグ6球団とパシフィックリーグマーケティング(以下PLM)によって開始された「パ・リーグ 親子ヒーロープロジェクト」。プロ野球や球場の楽しさをより多くの親子に体験してもらうための6球団横断型プロジェクトであり、これまでにも「ウルトラマンシリーズ」や「仮面ライダーシリーズ」、「スーパー戦隊シリーズ」とのたくさんのタイアップイベントを実現。親子で野球場に足を運ぶきっかけを生み出し、成功を収めてきた。
プロジェクトの開始から4年目となる今年は創刊40周年を迎え、小学生の男子を中心に絶大な人気を誇る「コロコロコミック」とのタイアップを実施。その第1弾として、4月29日(土)、30日(日)の2日間に渡り、メットライフドームで子供たちの心をわしづかみにする夢のようなイベントが開催された。そのイベントの模様を事細かにご紹介していきたい。
【試合前イベント】
・100%パスカル先生、でんぢゃらすじーさんとの写真撮影会
・ベイブレード勝ち抜きバトル
・球団マスコット、100%パスカル先生、でんぢゃらすじーさんによるお出迎え
・サイキックファントムレイヤー配布
・「かっとばせ!おかわりくん」まんがカード配布
・お試し版コミック配布
・TCG「デュエル・マスターズ」構築済みデッキ配布
・永井ゆうじ先生サイン会(4月29日のみ)
【試合中、試合後イベント】
・選手送り出し出演
・バズーカタイム出演
・ラッキー7出演
・ヒーローインタビュー出演
・試合後グラウンドアトラクション出演
ドーム前広場ステージで100%パスカル先生&でんぢゃらすじーさんとの写真撮影会が行われ、たくさんの子供たちが列に並び、今か今かと撮影のときを待ちわびていた。また、同時刻の別会場(ライオンズストア フラッグス3F)ではベイブレードバーストの勝ち抜き連勝バトルを開催。「3・2・1 Goシュート!」の合図でベイブレードをベイスタジアムに解き放ち、それぞれが持参したベイブレードで真剣勝負。惜しくも敗れてしまった子供は再度列に並んで挑戦するなど、試合前に子供たちによる白熱の戦いが繰り広げられていた。
開門時間になると、100%パスカル先生とでんぢゃらすじーさんが3塁側ゲートで埼玉西武のマスコット・レオ、ライナとお出迎え。来場者にはサイキックファントムレイヤー(埼玉西武verオリジナルベイブレード)や、ニュースリリース時に大きな注目を集めた「かっとばせ!おかわりくん」まんがカード、お試し版コミック、TCG「デュエル・マスターズ」構築済みデッキが配布された。
29日(土)の12時半頃からは『100%パスカル先生』の原作者・永井ゆうじ先生のサイン会が行われ、抽選で選ばれた80名の子供たちに名前入りのサイン色紙をプレゼント。サインをもらった直後の子供たちの満足げな表情が印象的であった。
試合直前に、100%パスカル先生とでんぢゃらすじーさんがスタメン選手の送り出しに参加し、試合中はバズーカタイム、ラッキー7の際にグラウンドに登場。埼玉西武が勝利した30日(日)にはヒーローインタビューにも出演するなど、球場を盛り上げ、試合後にはグラウンドでのベースランニング体験に参加。集まった一人一人とのハイタッチを終え、「パ・リーグ 親子ヒーロープロジェクト」の第1弾が幕を閉じた。
6球団横断型プロジェクトの実施に携わるPLMマーケティング室・辻彰徳氏は「まず驚いたのは子供たちの各コンテンツに対しての熱量ですね。ベイブレードの勝ち抜きバトルを例にあげると、本当に隣でプロ野球の試合をやるの?と思ったくらいです(笑)。その他にも子供だけでなく懐かしい!と思っていただくコンテンツもあったので、まさに親子共々楽しんでいただいた日になったのではないでしょうか」と2日間のイベントを終え、満足げに振り返った。
埼玉西武が先陣を切って行った「パ・リーグ 親子ヒーロープロジェクト」の第2弾は8月11日からの3日間、千葉ロッテとオリックスが2球場で同時開催。その後も残りの3球団が次々にイベントを開催していく予定だ。
「まさにこの1球団で終わらないところが6球団で取り組む醍醐味だと思っております。タイアップ先はコロコロコミックさんで変わらないのですが、まだまだコンテンツは山ほどあります(笑)。第1弾に負けじと、各球団がそれぞれのコンテンツを準備しておりますので球団ごとに異なる楽しみを味わっていただければと思います!」と前出の辻氏は締めくくった。
球場での楽しさを味わえるのは試合が行われている時間だけではない。試合の前後、そして球場の外でも老若男女を問わず、存分に堪能することができる。今回のイベントはそれを凝縮したようなものであった。
この2日間は「初めて球場に来ました!」という親子も多数来場し、このプロジェクトの核でもある、“プロ野球や球場の楽しさをより多くの親子に体験してもらう”という目的は果たせたはずだ。このようなイベントを行っていくことで野球ファンが増え、プロ野球、そしてスポーツ界全体がさらに盛り上がっていくことを切に願う。
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