6月26日の東京ヤクルト対中日戦で次のようなプレーが発生した。
4回裏、二塁打で出塁したブキャナン投手。2番・青木選手が放った左安の際に一度は3塁を蹴るも、慌てて3塁に戻ろうとした際に河田コーチ(3塁コーチ)にタッチ。それを見ていた3塁塁審がアウトの判定を下した。
また、パ・リーグでは昨年の5月19日、メットライフドームで2走のデスパイネ選手が村松コーチに接触。これでデスパイネ選手がアウトとなり、勝ち越し機を逃したケースが発生した。
どちらのケースも、プレー直後の両選手を見る限りでは何が起きたか分かっていないような表情をしており、プロ野球選手と言えど、肉体的援助というルールには注意が必要だ。
この肉体的援助は野球規則7・09(h)で次のように説明されている。
■野球規則7・09(h)
三塁または一塁のベースコーチが、走者に触れるか、または支えるかして、走者の三塁または一塁への帰塁、あるいはそれらの離塁を、肉体的に援助したと審判員が認めた場合。
ようするに、コーチが走者を手助けしてはいけないというルール(左図、〇の部分を参照)となっている。「肉体的」、「援助」という言葉が難しいものにしてしまっているが、止めたり、押したりなどのフォローを防ぐためのものだと理解すれば、分かりやすいのではないだろうか。
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