対左腕に打率.143と苦戦する大谷翔平
二刀流としてメジャーに挑んでいるエンゼルス大谷翔平。マメの影響などもあり、本強を発揮できない試合もあるが、そのポテンシャルの高さは現地でも大きなインパクトを残している。その中で今後への課題とされる一つが「打者・大谷」の対左腕の成績だ。これに関して現地の記者が今後向上していく可能性に言及している。
大谷はここまで129打席に立ち、114打数33安打、打率.289、6本塁打、20打点、8二塁打、1三塁打、33三振、15四球、出塁率.372、長打率.535という成績を残している。ここで対右腕と対左腕の内訳をみると以下のようになる。
〇右腕
86打数29安打、打率.337、6本塁打、19打点、7二塁打、1三塁打、23三振、10四球、出塁率.406、長打率.651
〇左腕
28打数4安打、打率.143、0本塁打、1打点、1二塁打、0三塁打、10三振、5四球、出塁率.273、長打率.179
成績の比較だけを見れば、その差は歴然だ。
大谷の対左腕は「正確な見方がされていない」
今回、エンゼルスの球団公式サイトでは同球団番のマリア・グアルダード記者が読者からの質問に答える企画を掲載。「ショウヘイ・オオタニが左投手との対戦で成長を見せるのはどれくらいの時間を要しますか?その成長のために必要なことは?」との質問が寄せられた。
これに対して同記者は「オオタニは計129打席のうち33打席でしか左打者と対戦していないため、彼の数字はわずかなサンプルのせいで、恐らく正確な見方がされていない」と指摘。日本ハム時代に左腕に対して結果を出していたことに言及し、「彼がリーグの左投手に慣れてきて、より高いレベル(の投手)との対戦で順応し続けるに連れて、成績は均等になり始めていく可能性がある」と予想した。大谷の打撃は本来、左を苦手にしておらず、順応すれば結果が出る可能性があるという見解だ。
ここ最近はヒットが出ても単打が続いている大谷。本塁打も5月17日(日本時間18日)のレイズ戦以来、出ていない。投手としては今月6日(同7日)のロイヤルズ戦でマメの影響で4回1失点降板となったが、打者として輝きを放てるか。今後左腕も攻略し、メジャーを驚嘆させるような打撃に期待したい。
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