交流戦前最後の3連戦。本格化の兆しを見せる右腕が制するか、昨季の最多勝投手が意地を見せるか

パ・リーグ インサイト

2018.5.25(金) 09:31

福岡ソフトバンクホークス(C)PLM
福岡ソフトバンクホークス(C)PLM

24日の試合では投手陣が崩壊して2桁失点を喫し、首位追撃のためにも重要だった埼玉西武との3連戦に負け越した福岡ソフトバンク。対する楽天は24日の試合で岸投手が9回1失点の熱投を見せ、同一カード3連敗を阻止する白星を挙げている。状況は違えど交流戦に向けて足踏みは許されない両軍にとって、大きな意味を持つ交流戦前最後のカードの頭を取るのはどちらか。25日の試合の見どころを挙げていきたい。

【今季対戦成績】
福岡ソフトバンク→6勝3敗、楽天→3勝6敗

【福岡ソフトバンク】東浜投手 7試合、1勝4敗 48.2回、44奪三振、24失点 防御率4.25
【楽天】辛島投手 7試合、2勝3敗 43.2回、38奪三振、12失点 防御率2.27

福岡ソフトバンクは東浜投手にカード初戦のマウンドを託す。前回登板となった5月18日の千葉ロッテ戦では8回3失点(自責点2)と試合を作ったが、今シーズン4敗目となる黒星を喫することに。16勝を挙げて最多勝に輝いた昨季から一転、ここまではわずか1勝にとどまっている東浜投手。不振脱出のためにも交流戦前最後の登板で白星をつかみ、良い流れに乗っていくきっかけとしたいところだ。

打線では福田選手が好調を維持している。内川選手の故障によってファーストとしてスタメン出場のチャンスを得ると、5月15日から8試合連続でヒットを放ってバットで強い存在感を発揮している。これまではスーパーサブとしての起用が多かった福田選手にとって、今はスタメンを勝ち取るための絶好機とも形容できる状況。この試合でもヒットを放って連続試合安打を9に伸ばし、首脳陣に向けてアピールを続けることはできるだろうか。

対する楽天の先発は辛島投手。前回登板となった5月18日の北海道日本ハム戦では6回無失点の好投を見せ、今シーズン2勝目をマークしている。今季は防御率2.27と安定したピッチングを続けており、2試合連続で勝利投手となるなど徐々に打線ともかみ合うようになってきている。この試合でもこれまで同様の投球を披露できれば、自身3連勝もおのずと近づいてくるはずだ。

野手陣では田中選手に注目だ。前日の試合では9番センターとして起用されると、5回に今季初ヒットとなる左前適時打を放ってみせた。この試合では7回にも安打を放ち、マルチヒットの活躍で梨田監督の期待に応えている。俊足を誇る田中選手が好調を持続させることができれば、今季チーム全体で19盗塁に終わっているチームにとっても新たな武器となるはず。25日に2試合連続となるスタメン起用がなされれば、この試合は2年目の若武者にとっても大きな意味を持つゲームとなってきそうだ。

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