【試合戦評】侍ジャパンが無傷の5連勝。明日も勝利でアメリカ行きの切符を手にする

パ・リーグ インサイト

2017.3.14(火) 00:00

2日前の12日に、5時間近くに及ぶオランダとの激闘を制し、4連勝を決めた侍ジャパン。14日は、第4回ワールド・ベースボール・クラシック2017(以下WBC)2次ラウンド第2戦が行われた。相手は、1次ラウンドでも対戦したキューバ。この試合に勝利することができれば、日本は2次ラウンド突破の見通しが立つ。侍ジャパンの先発マウンドは、オーストラリア戦で好投した菅野投手に託された。

初回、菅野投手は3人でしっかりとキューバの攻撃を終わらせ、普段通り安定した立ち上がりを披露する。その裏、この大会でなかなか本領を発揮できていなかった山田選手が、レフトスタンドへ飛び込む鮮烈な先頭打者アーチ。侍ジャパンが早々に先制に成功する。

2回表、2ランを浴びて逆転されるが、3回裏、1番・山田選手が二塁打を放ち、2番・菊池選手のゴロの間に進塁。2死3塁から4番・筒香選手がきっちりと同点適時打を放ち、すぐさま試合を振り出しに戻す。

4回表に2点を失い、2対4で迎えた5回表からは、平野投手が登板。1イニングを無失点に抑えると、5回裏、先頭の小林選手が安打で出塁し、1番・山田選手が四球を選ぶ。2番・菊池選手が犠打を成功させ、1死2,3塁のチャンス。3番・青木選手のゴロの間に3塁ランナーが生還し、まずは1点を返す。なおも2死3塁の場面、4番・筒香選手が2度目の適時打を放ち、再び同点に追い付く。

6回表に1点を追加され、1点ビハインドの6回裏。1死から振り逃げと四球で1,2塁のチャンスが訪れると、9番・小林選手が相手投手の初球を捉えて、同点適時打を放つ。5対5の同点で迎えた7回表に登板した松井裕投手は3者凡退、8回表に登板した秋吉投手は、ランナーこそ出すものの無失点に抑えて追加点を許さず、試合の流れをキューバに引き渡さない。

8回裏、1死から7番・松田選手が出塁し、8番・秋山選手が安打を放ってチャンスを広げる。1死1,3塁の場面、絶好調の小林選手に代わり、代打の切り札・内川選手がきっちりと犠飛を決め、侍ジャパンが勝ち越しに成功した。さらに2死1塁から、初回に先制弾を放った1番・山田選手が相手投手の初球を捉えて、値千金の2ラン。3点リードを奪って迎えた最終回は、牧田投手が3者凡退で反撃を封じ、8対5で侍ジャパンがキューバに勝利した。

幾度となく同点に追い付かれながらも、諦めずに加点。終盤に3得点を挙げた侍ジャパンが、1次ラウンドから引き続き無傷の5連勝を飾った。なかなかリードを守り切れない場面も見られたが、任された1イニングを無失点で切り抜け、要所を締めたリリーフ陣が引き寄せた流れが攻撃にもつながった。2次ラウンドプールEでは、2勝0敗で日本がトップ。明日のイスラエル戦も厳しい戦いになることが予想されるが、ここでも勝利すればアメリカ行きが確定する。数々の強敵を倒してきた自信を胸に、明日の試合に臨んでほしい。

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