毎年数多くのドラマが生まれ、多くの人々を惹きつける「箱根駅伝」。今大会では、青山学院大学が史上初の大会3連覇・年度3冠を同時に達成する偉業を成し遂げた。学生スポーツ競技の中でも高い人気を誇る箱根駅伝は、毎日過酷な練習を重ね、努力を続ける駅伝選手たちの夢の舞台である。多くの高校生ランナーがこの舞台を目指して強豪の大学へと進学するように、若き陸上選手にとっての憧れの舞台であることは間違いない。
これと同様に夢の舞台「プロ野球」を目指して大学へ進学し、高いレベルの中で4年間を過ごし、経験を積んでから社会人チーム、またはプロの道を切り拓く者も多数いる。では、今回の箱根駅伝の出場校出身であるパ・リーグ在籍選手はどれほど存在するのか。大学ごと、今年の箱根駅伝での順位通りにご紹介していこう。
【今大会1位・青山学院大学】
埼玉西武・大崎選手(2006年ドラフト6位)
千葉ロッテ・東條投手(2015年ドラフト4位)
千葉ロッテ・井口選手(1996年ドラフト1位)
オリックス・吉田正選手(2015年ドラフト1位)
オリックス・杉本選手(2015年ドラフト10位)
計5選手
【今大会2位・東洋大学】
北海道日本ハム・大野選手(2008年ドラフト1位)
千葉ロッテ・藤岡投手(2011年ドラフト1位)
千葉ロッテ・鈴木選手(2011年ドラフト3位)
千葉ロッテ・清田選手(2009年ドラフト4位)
オリックス・小島選手(2011年ドラフト7位)
オリックス・小田選手(2014年ドラフト8位)
6選手
【今大会3位・早稲田大学】
北海道日本ハム・有原投手(2014年ドラフト1位)
北海道日本ハム・斎藤佑投手(2010年ドラフト1位)
北海道日本ハム・大嶋選手(2011年ドラフト7位)
北海道日本ハム・石井一選手(2016年ドラフト2位)
楽天・茂木選手(2015年ドラフト3位)
埼玉西武・大石投手(2010年ドラフト1位)
千葉ロッテ・大谷投手(2009年ドラフト2位)
千葉ロッテ・中村選手(2014年ドラフト1位)
福岡ソフトバンク・和田投手(2002年ドラフト自由枠)
計9選手
【今大会5位・神奈川大学】
楽天・足立選手(2015年ドラフト6位)
計1選手
【今大会9位・駒澤大学】
北海道日本ハム・増井投手(2009年ドラフト5位)
北海道日本ハム・武田久投手(2002年ドラフト4位)
千葉ロッテ・古谷投手(2005年ドラフト5位)
オリックス・海田投手(2011年ドラフト4位)
計4選手
【今大会10位・東海大学】
北海道日本ハム・吉田投手(2015年ドラフト7位)
北海道日本ハム・市川選手(2009年ドラフト4位)
千葉ロッテ・伊志嶺選手(2010年ドラフト1位)
オリックス・赤間投手(2015年ドラフト9位)
オリックス・伏見選手(2012年ドラフト3位)
オリックス・岩崎選手(2008年ドラフト3位)
オリックス・鈴木昴選手(2015年ドラフト7位)
計7選手
【今大会11位・帝京大学】
楽天・鶴田投手(2016年ドラフト6位)
計1選手
【今大会12位・創価大学】
楽天・池田投手(2016年ドラフト2位)
千葉ロッテ・寺嶋選手(2014年ドラフト5位)
オリックス・小谷野選手(2002年ドラフト5位)
福岡ソフトバンク・田中投手(2016年ドラフト1位)
福岡ソフトバンク・石川投手(2013年育成ドラフト1位)
計5選手
【今大会14位・拓殖大学】
楽天・石橋投手(2015年ドラフト5位)
計1選手
【今大会15位・上武大学】
千葉ロッテ・三木選手(2013年ドラフト3位)
千葉ロッテ・加藤選手(2012年ドラフト4位)
埼玉西武・豊田投手(2013年ドラフト3位)
オリックス・安達選手(2011年ドラフト1位)
計4選手
【今大会16位・国学院大学】
北海道日本ハム・矢野選手(2002年ドラフト6位)
楽天・嶋選手(2006年ドラフト3位)
楽天・聖澤選手(2007年ドラフト4位)
計3選手
【今大会17位・山梨学院大学】
北海道日本ハム・高梨投手(2013年ドラフト4位)
計1選手
【今大会18位・明治大学】
北海道日本ハム・上原投手(2015年ドラフト1位)
北海道日本ハム・岡選手(2013年ドラフト3位)
楽天・島内選手(2011年ドラフト6位)
千葉ロッテ・関谷投手(2015年ドラフト2位)
オリックス・山崎福投手(2014年ドラフト1位)
計5選手
【今大会19位・日本大学】
埼玉西武・十亀投手(2011年ドラフト1位)
オリックス・吉田一投手(2013年ドラフト1位)
オリックス・縞田選手(2011年ドラフト2位)
計3選手
【今大会20位・国士舘大学】
北海道日本ハム・屋宜投手(2012年ドラフト6位)
埼玉西武・岡本洋投手(2009年ドラフト6位)
計2選手
今回の箱根駅伝出場校で最も多くのパ・リーグのプロ野球選手を輩出している大学は、早稲田大学(9選手)であった。大学野球といえば「六大学野球」を思い浮かべる方が多いだろう。中でも、早稲田大学はこれまでにも多くのプロ野球選手を生み出しており、福岡ソフトバンクの和田投手や現メジャーリーガーの青木選手などをプロ野球の世界に送り出している。
特に、現役の投手を見てみると和田投手や有原投手、大石投手など昨季大活躍した投手が多数存在。現在のプロ野球界において旬な大学であると言える。
次に多い7選手を輩出している東海大学は、首都大学野球リーグで優勝争いの常連校であり、歴代最多の優勝回数を誇っている。また、付属高校が甲子園の常連校でもあり、一度の大会で同時に多数の「東海大付属高校」が出場するなど圧巻の強さを見せている。高校も大学も強豪校であることから、これまでにプロ野球選手を多く輩出しているのも納得だろう。
プロ野球の2017年シーズン開幕まであと3か月ほどである。新年早々、熱い勝負を繰り広げた箱根駅伝の選手たちに続き、同大学出身のプロ野球選手も負けじとグラウンドでの活躍を見せられるか。今シーズンの活躍を楽しみにしたい。
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