投打で圧巻のパフォーマンス「ベーブ・ルースとの比較は大げさではない」
ここまで打者として打率.367&3本塁打&11打点、投手として2戦2勝&防御率2.08&18奪三振と圧巻の活躍を続けるエンゼルスの大谷翔平投手について、世界有数の経済誌「フォーブス」(電子版)がまたしても特集を組んだ。全米の注目を浴びる二刀流に注目し、すでに特集記事を掲載して「ハンサムで好感が持てる」などと伝えていたが、今回は「ショウヘイ・オオタニがその夢を追い、アメリカが利益を得る」との見出しをつけ、「ベーブ・ルースとの比較は大げさではない」と称賛している。
投打に渡るハイレベルなパフォーマンスで、日本だけでなく、米国でも話題をさらっている大谷。1本のヒットを打つたびに米メディアは大きく取り上げ、先発登板の日は1球1球が熱視線を浴びている。「フォーブス」までもが特集を組む注目度の高さ。その活躍はまさに“社会現象"となりつつあると言えるだろう。
記事では、大谷本人だけでなく、家族についても紹介。これまでのキャリアや、エンゼルス移籍までの過程などもあらためて振り返っている。そして、ここまでの活躍について野球専門の米データサイト「ファングラフス」の数値を引用しながら「シーズン最初の2週間を終え、ショウヘイ・オオタニは正しい決断をしたように見える」と伝えている。
野手として3戦連続本塁打をマークし、投手としてはデビュー2戦目で7回途中まで完全投球を披露。「彼は自身の価値をドラマチックな方法で示した」という表現の通り、まさにプレーそのもので開幕前の“雑音"を封じている。
大谷の加入でエンゼルスには「すでに良い経済的影響」
さらに、経済誌らしく「当然、日本生まれのスターはすでに球団にとって良い経済的影響を生み出している」と、観客動員数や広告収入にプラスに作用していることにも言及。「イチロー・スズキが2001年にシアトル・マリナーズに加入し、リーグのMVPになって以来、日本から都市観光のブームが生まれた」とイチローのデビュー当時の経済効果とも重ね合わせている。
同誌はまた、二刀流という大谷の“特殊能力"が、いかに凄いものであるかも強調。「ショウヘイ・オオタニのユニークなスキルに関する発言で最も分かりやすい」ものとして、争奪戦に参戦していたマリナーズのジェリー・ディポトGMの発言を紹介している。
「打球を500フィート(約152メートル)飛ばす選手や時速100マイル(約161キロ)の投球をする選手をたくさん見てきた。だが、1人の選手がその両方をするのは見たことがない」
その個性は、圧倒的な身体能力を誇る選手が集まるメジャーの中においても“唯一無二"。記事では「ベーブ・ルースとショウヘイ・オオタニの比較は大げさではない」と“野球の神様“と名前を並べ、大谷がメジャーでプレーすることでアメリカにも「利益」があるとしている。
驚異的なプレーを日常的に見ている母国のメディアやファンさえもワクワクさせる二刀流。そのスケールの大きさは、まさに“前代未聞"と言える。
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