延長11回に田村龍弘が殊勲打。千葉ロッテが継投で粘り勝ち

パ・リーグ インサイト

2018.4.8(日) 18:44

東京ドームで行われた北海道日本ハムと千葉ロッテのカード最終戦。昨日は、北海道日本ハムが千葉ロッテの反撃を退け、対戦成績を2勝0敗とした。チームとして6連勝を狙う今日は、加藤投手が先発する。昨季は0勝2敗、防御率5.06と鬼門になった東京ドームで、初勝利を手にしたいところ。

連敗を喫し、今季の勝敗が4勝4敗の五分となった千葉ロッテ。昨日は投手陣が6本塁打を浴びて9失点と振るわなかっただけに、その奮起に期待がかかる。連敗ストップを託されたのは、2年目の酒居投手だ。
 
試合は初回から動きを見せる。まずは1回表、1番・荻野貴選手が二塁打を放つと、2番・藤岡裕選手の遊ゴロの間に進塁。ここで3番・中村選手が犠飛を決め、千葉ロッテが昨日に続いて先制点を挙げる。

先制を許した北海道日本ハムだったが、すぐさま反撃を見せる。1回裏、1死から2番・西川選手が二塁打を放ち、3番・近藤選手が安打で続いて無死1,3塁とすると、4番・中田選手の内野ゴロの間に西川選手が生還。試合は早くも振り出しに戻った。

2回、3回は得点が入らず、迎えた4回表。千葉ロッテは先頭の中村選手の二塁打で得点圏に走者を置くと、4番・井上選手が初球を叩き左翼手の頭上へ。頼れる4番の適時二塁打で、千葉ロッテが1点を勝ち越した。

勝ち越しを許した北海道日本ハムは6回裏、2回以降わずか1安打に抑えられていた酒居投手から、四球と安打で2死1,3塁の好機を作る。ここで6番・アルシア選手が右前に貴重な適時打を運び、2対2と再び同点に追い付いた。

その後は両チームの投手陣が好投。北海道日本ハムは加藤投手が7回2失点でマウンドを降りると、2番手・トンキン投手、3番手・石川投手が1イニングを無失点に抑え、流れを渡さない。

対する千葉ロッテも、先発・酒居投手が6回途中にマウンドを降りてからは、2番手・松永投手から小刻みなリレーをつないで、9回まで得点を与えず。試合は2対2のまま延長戦に突入する。

10回表、北海道日本ハムは宮西投手がマウンドに上がる。しかし、8番・清田選手、9番・田村選手に連続して四球を与えると、続く荻野貴選手に初球を投じたところで、異常を訴えマウンドを降りてしまう。しかし、緊急登板となったルーキー・西村投手が後続を断ち切り、勝ち越し点は与えず。10回も両チーム得点がないまま、延長戦は11回に進んでいく。

迎えた延長11回表。千葉ロッテは先頭の井上選手の四球を皮切りに、2死満塁の好機を作る。この場面で9番・田村選手が中前に適時打を運んで2得点。さらに打者走者の挟殺にもたつく間に1塁走者も生還し、千葉ロッテがこの回貴重なリードを奪った。

11回裏は、前の回からマウンドに上がっていた益田投手が無失点で締めて試合終了。千葉ロッテが5対2で勝利を収めた。

延長にもつれ込む激闘は千葉ロッテに軍配。常にリードする展開の中、救援陣が7回以降失点を許さなかった千葉ロッテ。来週からの無敗王者・埼玉西武戦に向け、良い流れをもたらす白星となった。

一方の北海道日本ハムは、6連勝とはならず。宮西投手がアクシデントに見舞われ、最後は延長11回に勝ち越し点を許すなど、後味の悪い試合となってしまった。

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