4月4日の試合では9回に3点を挙げて勝ち越した北海道日本ハムがそのまま逃げ切り、開幕3連敗からの2連勝を飾って借金を1まで減らしている。一方の楽天は救援陣が相手の打線を食い止めきれず、連敗を4まで伸ばしてしまった。北海道日本ハムが同一カード3連勝を飾って勝率を5割に戻すのか、それとも楽天が一矢報いて連敗を止めるのか。昨日の試合内容を振り返りながら、3連戦最後の試合の見どころを挙げていきたい。
【今季対戦成績】
楽天→0勝2敗0分
北海道日本ハム→2勝0敗0分
【昨季対戦成績】
楽天→16勝、北海道日本ハム→9勝
4日の試合で、楽天は8回裏に2点ビハインドから追いつく粘りを見せたものの、9回に再逆転されて痛い黒星を喫した。6回2/3を1失点と好投した先発の辛島投手を援護することができず、今一つ打線の状態が上がってこないのが気がかりだ。
投手陣では昨季のチームを支えた福山投手、高梨投手、ハーマン投手がそろって失点を喫してしまい、救援失敗が続く松井裕投手に続いて調子が心配される。投打ともに不安要素が目立つ状況だけに、起爆剤となりうる存在が欲しいところだ。
そんな中で梨田監督が連敗ストップを託したのが、プロ2年目を迎える藤平投手だ。昨季は高卒1年目とは思えないピッチングを披露し、チームの大型連敗を2度止める活躍を見せている。今季もチーム全体の悪い流れを断ち切り、自身にとっても先発ローテーション定着を手繰り寄せるような大きな白星を手にすることはできるだろうか。
対する北海道日本ハムは先発の高梨投手が6回を無失点に抑え、石川直投手も2試合連続となるセーブを記録。打線も前日に続いて9回に勝ち越し点を挙げて勝利につなげており、開幕3連敗を喫したころに比べてチーム状態も確実に上向いてきている。
攻守ともに不調が続く主砲の中田選手の状態は気になるところだが、その前を打つ近藤選手は今季も絶好調を維持している。そのため、5日の試合で1・2番を務める西川選手と横尾選手、そして悩める4番が本領を発揮すれば、チーム全体の得点力もさらに上向いてくるはずだ。
北海道日本ハムが5日の先発マウンドに送り込むのは村田投手。米球界から日本への復帰初年度となった昨季は防御率2.77と一定の成績を残しながらも、15試合で1勝2敗という数字にとどまっている。先発ローテーションに定着してさらなる登板機会を掴みとるためにも、このマウンドは重要なものになりそうだ。
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