京セラドーム大阪で行われたオリックスと千葉ロッテの2回戦。連敗脱出を目指すオリックスは、昨シーズンにメジャーリーグで5勝を記録した新助っ人のアルバース投手が来日初登板初先発。オープン戦では2試合に登板して防御率2.79と好投を見せ、3月14日には千葉ロッテを相手に5回を無失点に抑えていた。カナダ代表左腕は、シーズンでもその実力を発揮できるか。
対する千葉ロッテは4連勝を目指して、昨シーズンにチームトップの7勝を挙げた二木投手が今シーズン初先発のマウンドに立つ。昨季はオリックス相手に2試合の登板で1勝1敗、防御率2.12。今年の3月13日に行われたオープン戦でも4回無失点と相性の良さを見せており、この試合でも同様の安定したピッチングを見せることができるか注目された。
試合は早くも初回から動きを見せる。1回表、先頭の荻野貴選手が四球を選んで出塁すると、続く藤岡裕選手がきっちりと送りバントを決めて得点圏にランナーを進める。続く中村選手がセンター前に先制タイムリーを放ち、鮮やかな速攻を見せた千葉ロッテが1点を先行した。
追う形となったオリックスもすぐさま反撃。1回裏、1死から大城選手が今季初ヒットを放って塁に出ると、続く吉田正選手が持ち前の豪快なスイングでバックスクリーンに逆転のツーランを叩き込む。主砲の今シーズン第2号となる一撃で、オリックスがあっという間にリードを奪い返した。
その後は両投手ともに立ち直りを見せ、試合は1点差のまま中盤へ。アルバース投手は3回表に2死1,2塁とランナーを背負ったものの、4番の井上選手を空振り三振に斬って取ってピンチを切り抜けている。
オリックスは5回裏に2死2塁のチャンスを作ったが、大城選手のこの日2本目となる安打で本塁に突入した若月選手が荻野選手のバックホームによりタッチアウトとなり、追加点を挙げることはできず。
続く6回裏には1死2,3塁の場面からマレーロ選手が右中間に強烈な打球を飛ばしたが、センターの荻野貴選手がダイビングキャッチを見せてヒットを許さず。犠牲フライとなってオリックスが1点を追加したものの、千葉ロッテは荻野貴選手が見せた再三の好守によって失点を最小限にとどめている。
アルバース投手は6回を1失点でまとめてマウンドを降り、2点のリードを保ったままリリーフ陣にバトンを託した。7回表は2番手の黒木投手が3者凡退に仕留め、千葉ロッテ打線に反撃の糸口を掴ませない。
オリックスは7回裏に千葉ロッテの3番手・西野投手を攻め立てて満塁のチャンスを作ると、2死から小谷野選手が直球を鮮やかに狙い打ち、センターの頭上を越す3点タイムリーツーベースを放つ。さすがの勝負強さを見せたベテランの一打によって、オリックスがリードを5点に広げた。
8回表も近藤投手が無失点に抑えてバトンをつなぎ、その裏には益田投手の暴投によって1点を追加。9回には6点リードながらクローザーの増井投手がマウンドに上がって3者凡退で試合を締めくくり、7‐1で大勝したオリックスが連敗を2で止めている。
オリックスの先発・アルバース投手は6回を投げて8奪三振で1失点と好投を見せ、NPBでの初登板初先発となった試合で初勝利をマークした。打線も7安打で7得点と効率の良い攻撃を見せ、投打の歯車がかみ合った快勝を収めている。
千葉ロッテの二木投手は5回2/3を3失点の投球だったが、4安打5四球と再三にわたって走者を背負う苦しいピッチングに。打線も初回の1得点のみに抑えられ、連勝は3でストップしている。
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