今季の交流戦は前108試合で観客動員数は335万9846人、年々増加傾向に
今季の交流戦の観客動員は、全108試合で335万9846人。1試合平均は3万1110人と好調だった。
交流戦の観客動員は、2017年が319万2763人(1試合平均2万9563人)、2018年が325万9618人(3万0182人)となっており年々増加している。横浜DeNAの本拠地・横浜スタジアムなどが拡張によって増席したことも要因として大きいが、交流戦の人気が高まっていることも要因として考えられる。
○各球団の観客動員/平均観客数()内は交流戦を含めた2019年度の平均観客数。%は交流戦との差異
【セ・リーグ】190万8111人/3万5335人(3万4547人)+2.3%
巨人 40万2886人/4万4765人(4万3012人)+4.1%
阪神 38万7729人/4万3081人(4万3191人)-0.3%
中日 29万3114人/3万2568人(3万0904人)+5.4%
横浜DeNA 28万8137人/3万2015人(3万1596人)+1.3%
広島 28万4060人/3万1562人(3万1062人)+1.6%
東京ヤクルト 25万2185人/2万8020人(2万6667人)+5.1%
【パ・リーグ】145万1735人/2万6884人(2万6523人)+1.4%
福岡ソフトバンク 33万1231人/3万6803人(3万5915人)+2.5%
北海道日本ハム 24万5989人/2万7332人(2万6744人)+2.2%
埼玉西武 24万5441人/2万7271人(2万5054人)+8.8%
楽天 22万1184人/2万4576人(2万5710人)-4.4%
オリックス 21万6367人/2万4041人(2万3662人)+1.6%
千葉ロッテ 19万1523人/2万1280人(2万1508人)-1.1%
NPB全体 335万9846人/3万1110人(3万0544人)+1.9%
阪神、楽天、千葉ロッテを除く9球団で、交流戦の平均観客動員が、シーズン全体の観客動員を上回る
12球団のうち阪神、楽天、千葉ロッテを除く9球団で、交流戦の平均観客動員が、シーズン全体の観客動員を上回っている。阪神と楽天は、それぞれ1試合、客席数の少ない地方球場での試合が含まれているから、それを加味すれば、ほとんどの球団で、交流戦の観客動員が、シーズンの平均観客動員を上回っていることになる。
セ・リーグでは巨人、中日、東京ヤクルト、パ・リーグでは埼玉西武の観客動員がシーズン平均を大きく上回っている。この背景には、15年が経過して交流戦が野球ファンの間に定着したことがあるだろう。各球団のファンは、普段はいくことがない別のリーグの本拠地に行くことを楽しみにしているものと思われる。
各球団ともに、交流戦ではオリジナルのグッズを販売したり、スペシャルイベントを行うなど「お祭り気分」を盛り上げている。そういう施策も功を奏しているといえるだろう。
(広尾晃 / Koh Hiroo)
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