北海道日本ハムが16安打13得点で単独2位! 有原航平投手が8回1失点で5勝目

パ・リーグ インサイト

2019.5.14(火) 16:32

 5月14日、楽天生命パーク宮城で行われた楽天対北海道日本ハムの第7回戦は、終盤に集中打を浴びせた北海道日本ハムが、13対1で圧勝。有原航平投手が8回1失点で5勝目を挙げ、チームは単独2位に浮上した。楽天は藤田一也選手の通算1000安打を白星で飾れなかった。

 試合序盤は、楽天・釜田佳直と北海道日本ハム・有原航平投手の投げ合いで締まった展開になった。釜田投手は走者を背負っても、併殺に打ち取るなどチャンスを作らせず。一方、前回登板、3暴投で敗戦投手になってしまった有原投手。初回は制球が定まらず暴投や四死球で満塁のピンチを招くが、5番・ウィーラー選手を併殺打に仕留めて切り抜ける。その後は立ち直りを見せ、スコアボードに0を並べていった。

 0対0で迎えた5回表、先制したのは北海道日本ハムだった。先頭の王柏融選手の四球、渡邉諒選手の安打、石井一成選手の犠打で1死2,3塁の場面。8番・清水優心選手の犠飛で均衡を破ると、続く中島卓也選手の適時打で2点目を挙げた。

 追加点が欲しい北海道日本ハムは7回表、楽天の2番手・西宮悠介投手を攻める。先頭・石井選手の二塁打、続く清水選手の犠打などで2死3塁とすると、西川遥輝選手がリードを広げる適時打。さらに大田泰示選手の四球でなおも2死1,2塁とチャンスを広げ、近藤健介選手の適時打で4対0と突き放した。

 7回裏、有原投手はウィーラー選手に8号ソロを許してしまったが、直後の8回表、楽天・戸村健次投手に対し、打線が集中打を浴びせる。1死から四球の渡邉選手を一塁に置いて、石井選手が今季1号2ランをライトスタンドへ。さらに清水選手の四球、中島卓也選手と西川選手の連打で満塁とし、大田選手がダメ押しの2点適時二塁打。

 なおも近藤選手の四球などで2死満塁とつないだところで打者一巡。そしてこの回2度目の打席になった谷口雄也選手と渡邉選手選手が連続適時打を放つと、相手の適時失策もあり、北海道日本ハムが一挙9得点を奪った。

 試合終盤で12点リードを握った北海道日本ハムは、9回裏、2番手・藤岡貴裕投手が2安打されながらも、最後は石原彪選手から空振り三振を奪い、ゲームセット。楽天と北海道日本ハムのカード初戦は、13対1で北海道日本ハムが大勝した。

 投打が噛み合った北海道日本ハムは貯金を2とし、単独2位に浮上。大敗してしまった楽天は、先発の釜田投手が6回2失点と好投したが、得点はウィーラー選手の一発のみ。初回のチャンスを無得点で終えてしまい、有原投手を攻めきれなかったのが痛かった。

 なお、楽天・藤田一也選手は、6回裏1死からライト前安打を放ち、プロ通算1000安打を達成。「プロに入ったときは自分が1000本も打てると思っていませんでしたからね。守備でやってきた自分がバッティングの方でこのような数字を残すことができて、素直にうれしいです。ここまで試合で使ってくださった監督コーチ、裏方さん、ファンの皆さん、そして、両親、家族に感謝したいです。まだまだ若いと思っていますので、これからも1本1本積み重ねていきたいですね」とコメントした。

文・菊池彩

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