王貞治氏、長嶋茂雄氏の背番号は永久欠番に
昭和の時代、男子小学生は下駄箱やロッカーなどの「1」と「3」の番号を奪い合ったものだ。「1」と「3」とはV9時代の巨人を引っ張った王貞治氏と長嶋茂雄氏の背番号だ。野球選手にとってこの2つの番号は今も変わらない栄光の背番号。
今年のロースターから各チームの「1」と「3」を見てみよう。
〇背番号「1」
パ・リーグ
内川聖一(ソ)内野手
栗山巧(西)外野手
松井裕樹(楽)投手
中島宏之(オ)内野手
斎藤佑樹(日)投手
清田育宏(ロ)外野手
セ・リーグ
鳥谷敬(神)内野手
桑原将志(De)外野手
友永翔太(中)外野手
山田哲人(ヤ)内野手
巨人は王貞治氏が背負った「1」は永久欠番になっている。また広島は2013年に前田智徳氏が引退してから「1」は欠番になっている。内野手が多くチームを代表する選手の名が並んでいる。強打者、そしてチームを引っ張るリーダー格の選手が多い。
その中で、楽天の松井裕樹投手、北海道日本ハムの斎藤佑樹投手と、2人の「ユウキ」が投手ながら「1」をつけている。松井裕投手は2014年入団時から、斎藤佑投手は昨年から。投手の「1」は珍しいが、前例がないわけではない。
317勝の近鉄の大エース鈴木啓示氏、新人でノーヒットノーランを記録した中日の近藤真一(現真市)氏などの投手が「1」をつけた。パ・リーグ屈指のクローザー、松井裕投手の「1」はリリーフエースの背番号にするかもしれない。斎藤佑投手は高校、大学でも背負った馴染みある背番号で再出発している。
今、背番号「1」の代表選手は、東京ヤクルトの山田哲人選手だろう。ヤクルトでは代々、中心打者がつけてきた番号。山田選手も「23」から「1」に昇格した。今年、山田選手の前の「1」だった青木宣親選手が東京ヤクルトに復帰したが「23」をつけている。
背番号「3」の多くは内野手が背負う
〇背番号「3」
パ・リーグ
松田宣浩(ソ)内野手
浅村栄斗(西)内野手
安達了一(オ)内野手
田中賢介(日)内野手
角中勝也(ロ)外野手
セ・リーグ
大山悠輔(神)内野手
梶谷隆幸(De)外野手
高橋周平(中)内野手
西浦直亨(ヤ)内野手
こちらも内野手が多い。楽天は2016年のゴームズ選手を最後に「3」が欠番になっている。巨人は長嶋茂雄氏が付けた後に永久欠番となった。広島では衣笠祥雄氏が永久欠番だ。
入団時から「3」をつけていたのはオリックス・安達了一選手、北海道日本ハム・田中賢介選手、阪神・大山悠輔選手、東京ヤクルト・西浦直亨選手の4人。他の5人は、活躍によって背番号を「3」に改めた。2017年は、松田宣浩選手、浅村栄斗選手、角中勝也選手の3人が「3」に変更している。
キャンプでも「1」と「3」の背番号は目立つ。チームの顔と言ってもいいだろう。各球団の「1」と「3」は、今季、どんな活躍をするだろうか。
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