実戦初登板は2失点、米データサイトの計測では直球の最速は156キロ
24日(日本時間25日)に行われたオープン戦のブルワーズ戦で、実戦デビューを飾った大谷翔平投手。制球に苦しみ、初回には味方のミスや自身の暴投などで1点を失うと、2回には昨季20本塁打のキーオン・ブロクストンにソロを被弾。1回1/3を投げて2安打2奪三振1四球2失点(自責1)という内容だった。この“メジャー初戦”、二刀流右腕はどんなボールを投げていたのか。
大谷選手はこの日、31球で降板。ストライクは17球だった。まだオープン戦初戦のため、スピードはアテにならないが、野球専門の米データサイト「ファングラフス」は全球種のスピードを記している。
この日の直球は91~97マイル(約146~156キロ)。当然、この156キロが全投球の中で最速だった。さらに、変化球はスプリット(フォーク)、カーブ、スライダーを投げている。スプリットは84~88マイル(約135~142キロ)、スライダーは79~80マイル(約127~129キロ)だった。
そして、70マイル(約113キロ)のカーブも披露。最速の直球との落差は43キロ。大谷選手は試合後に「あまり投げない球ですけど、1球決まってくれてよかったなという感じです」と手応えを示していた。日本時代にそれほど投げなかった田中将大投手も初球で使うなど、メジャーでカーブはカウント球として重宝するため、効果的に使いたいところだ。
2016年の福岡ソフトバンクとのCSファイナル第5戦では、DHを解除して守護神として登場。救援登板とはいえ、日本最速の165キロの直球、151キロのフォーク、145キロのスライダーなど異次元のボールを連発した大谷選手。この日のオープン戦初登板では、相手打者から「直球がフラット(平坦)だった」と“きれいすぎる”ことも指摘されたが、まだまだオープン戦初戦。球速、キレともに上がってきた時、打者がどんな反応をみせるかが、注目ポイントとなりそうだ。
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