梨田監督が就任して2年目のチームは優勝する、クライマックスシリーズは初戦を制したチームが突破する。プロ野球は、ことのほか過去のデータに基づいたジンクスを重視する。
今年は4年に一度の冬季五輪開催年だ。そこで、過去30年間にわたって、このスポーツの祭典が開催された年を振り返ってみたところ、興味深いジンクスが明らかになった。
今年は埼玉西武が強い……?
過去30年間で冬季五輪が開催された年と、その年のパ・リーグ優勝チームは以下の通り。
1988年:西武
1992年:西武
1994年:西武
1998年:西武
2002年:西武
2006年:北海道日本ハム
2010年:福岡ソフトバンク
2014年:福岡ソフトバンク
見ての通り、ほとんどを西武(現・埼玉西武)が制しており、4年に一度のこの時期と獅子は相性が良いようだ。しかし、直近は福岡ソフトバンクが強さを見せ付けている。福岡ソフトバンクは今年、埼玉西武の5連覇に次ぐ3連覇を達成することができるだろうか。
今年の優勝争いはさらにドラマチックに……?
また、リーグ優勝が決まるまで、上位チームがぎりぎりまで競っていることもこれらの年の特徴だ。2006年は1位・北海道日本ハムと2位・西武のゲーム差が1.0で、2010年、2014年はいずれも1位と2位のゲーム差なしという、白熱の優勝争いが繰り広げられた。
2006年のプレーオフで敗れた福岡ソフトバンクの斉藤和巳氏がマウンドで泣き崩れる姿や、2014年の福岡ソフトバンクとオリックスの「10.2」決戦のような名勝負は、今もファンの記憶に新しいだろう。
さらに1988年は、「10.19」と呼ばれるあの伝説のダブルヘッダーが催された年でもある。過去の例と同様に、今年も最終盤まで目が離せない熱い優勝争いが行われるかどうかにも、注目が集まる。
相性としては昨季1位の福岡ソフトバンクと2位・埼玉西武が有利と言えそうだが、はたして今年も過去のジンクスにのっとった結果となるか、それとも2006年の北海道日本ハムと同じように、久しぶりの優勝を決めるチームが現れるのか。
今年のペナントレースでも、手に汗握る戦いが繰り広げられることを期待したい。
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