11月27日、楽天はウィーラー選手、ハーマン投手、宋投手、アマダー選手、ペゲーロ選手、コラレス投手、計6人の外国人選手と来年度の選手契約を締結することを発表した。
・ウィーラー選手
今季成績:142試合542打数147安打31本塁打82打点 打率.271
来日3年目の今季はキャリアハイをマークした。リーグ3位の31本塁打は、球団の外国人選手としては史上最多。三塁手として今季のベストナインにも選ばれている。攻守におけるガッツあふれるプレーと明るいキャラクター、そして何よりも「チームメイトからの信頼を得て、チームメイトを信頼したい」という言葉通りの姿勢でチームメイトやファンから深く愛されている選手だ。
ウィーラー選手コメント「来年はチーム1人ひとりが優勝を目指して、やる気全開、闘志むき出しで挑みます。来年こそは東北にチャンピオンフラッグを持って来られるように頑張りますので、引き続き、応援よろしくお願いします」
・ハーマン投手
今季成績:56試合3勝1敗33ホールド1セーブ 防御率2.72
ハーバード大学卒のインテリとして注目を集めた右腕は、話題性だけにとどまらず1年目からセットアッパーとして活躍。56試合に登板してリーグ2位の33ホールドを記録した。その実力はもちろん、日本文化に適応しようと努力する姿勢も評価されている。
ハーマン投手コメント「来年もう一度『日本一を東北に』という目標を達成すべく、また仙台に戻ることができとてもうれしく思います。今年は優勝まであと少しで、収穫の多いシーズンだったと思います。この経験を生かし、今年できなかった優勝を目指して精一杯頑張ります。応援よろしくお願いします」
・宋投手
今季成績:5試合0勝0敗3ホールド 防御率3.86
二軍成績:33試合8勝2敗5セーブ 防御率4.28
育成選手として入団し、2年目の今季支配下契約を勝ち取った。一軍初登板は1回2失点とほろ苦いものとなったが、再昇格後は4試合全てで無失点。クライマックスシリーズでは救援要員として登録され、プロ初勝利よりも先にチーム最多の2勝を挙げる活躍を見せた。背番号も94から43に変更となり、首脳陣の期待がうかがえる。
宋投手コメント「2年目の今年、第一目標の支配下登録を達成することができました。来年も全力でチームの勝利に貢献していきたいです。また、監督・コーチ・チームメイト、そしてファンの皆さんともっとコミュニケーションをとれるように日本語の勉強も頑張ります」
・アマダー選手
今季成績:121試合417打数99安打23本塁打65打点 打率.237
2年目の今季、シーズン序盤はなかなか調子が上がらなかったが、7月に8本塁打を記録。8月も好調を維持して、打撃不振に陥っていたチームをけん引した。また、昨季の9本塁打から飛躍的に数字を伸ばし20本塁打に到達したことで、日本球界史上初の「同一チームの外国人選手による20発トリオ」が完成している。
アマダー選手コメント「来シーズンもチャンスを与えてくれたチームに本当に感謝しています。少しでもチームの勝利に貢献できるように頑張りますので、来年も熱い声援をよろしくお願いします」
・ペゲーロ選手
今季成績:120試合463打数130安打26本塁打75打点 打率.281
前半戦は革新的な「恐怖の2番打者」として大活躍、シーズン中盤まで首位を快走していたチームの象徴とも言える存在だった。終盤は故障もあって思うような結果が出なかったが、シーズンを通して安定した成績を残した。ペゲーロ選手にしか打てないような特大アーチで見るものを魅了する一方で、良い当たりではなくても一塁へ全力疾走し、内野安打を稼ぐ姿勢も彼の魅力である。
ペゲーロ選手コメント「来シーズンもチームに戻ってくることができ、再び日本一を目指して戦えることを大変嬉しく思います。このチームならば頂点に辿りつけると信じています」
・コラレス投手
今季成績:1試合0勝0敗 防御率15.00
二軍成績:8試合3勝0敗 防御率6.75
マリナーズ、三菱日立パワーシステムズ、富山GRNサンダーバーズなどを渡り歩いてきた27歳。楽天1年目の今季一軍登板は1試合に終わったが、ポテンシャルが評価されたのか契約延長に至る。勝負の1年となるだろう来季の活躍を期待したい。
コラレス投手コメント「今年はまず私をサポートしてくださった皆さまに感謝を伝えたいです。BCリーグからプロ野球で挑戦する機会をもらいましたが、自分の力を発揮できず悔しいシーズンとなりました。来年の目標は自分のピッチングに妥協せずに取り組み、最高のパフォーマンスで勝利に貢献することです」
「外国人選手20発トリオ」で超重量打線を組み、シーズン序盤から中盤にかけて圧倒的な強さを見せた楽天。「投」ではハーマン投手が1年目から自身の役割を果たし、チーム4年ぶりのAクラス入りに大きく貢献した。外国人選手の活躍なしでは、数々の下馬評を覆すようなあの快進撃を、長きにわたって継続することはできなかっただろう。優勝を見据えて迎える来季、彼らが今季を上回る活躍を見せてくれることに期待したい。
記事提供: