【ソフトバンク】モイネロが球団助っ人左腕初の2ケタ勝利 小久保監督「想像以上」マジック「20」

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2024.8.28(水) 05:00

元同僚のデスパイネが来場していたことをお立ち台で知り、喜ぶモイネロ (カメラ・豊田 秀一)

◆パ・リーグ ソフトバンク3―1オリックス(27日・みずほペイペイドーム福岡)

 ソフトバンクのモイネロが球団史に名を刻む10勝目を挙げた。助っ人では6人目の2ケタ勝利で、左腕では初の快挙だ。シーズン規定投球回にも到達し、防御率1・64はリーグトップ。ハーラートップに1差に迫った。休暇で来日中の同郷キューバの大先輩・デスパイネ氏が、スタンドで見守るお立ち台。「先発転向1年目で誇りに思う」と胸を張った。

 初回に押し出し四球で先制を許し、2回までに62球と苦しんだ。ベンチでは「ゴメナサイ」を繰り返したほど。だが、味方が逆転した3回以降は打者12人を完全。終わってみれば6回を109球にまとめ、3安打1失点。小久保監督も「チャレンジの年として想像以上」と頼もしげだ。

 昨季まで7年はすべてリリーフの306登板で、40セーブ、135ホールドを挙げた。先発でも献身的な姿勢は変わらず、前回まで6試合連続のビジター登板を含めて開幕からローテを守り続けてきた。春季キャンプだけでなく、シーズン中も嫌いなランニングメニューを増やしたスタミナ強化のたまもの。チームの連敗を2で止め、優勝マジックを20に減らした。お立ち台では「キンチョウスル」とつぶやくほど日本語も堪能。2冠も射程圏の優良助っ人がV飛行を安定させている。(島尾 浩一郎)

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