【日本ハム】万波中正が11球団制覇弾…巨人・菅野から右翼ブルペンへ9号ソロ

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2024.6.17(月) 08:02

6回1死、右越えソロ本塁打を放つ万波中正(カメラ・今成 良輔)

◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム3―3巨人=延長12回引き分け=(16日・エスコンフィールド)

 日本ハムは今季3度目の引き分けで、1試合を残して交流戦2年ぶりの負け越しが決まった。2―2の6回に5番・万波中正外野手(24)が“11球団制覇弾”となる一時勝ち越しの9号ソロを放つも、8回に3番手・河野が痛恨の同点弾を被弾。2度のリードを守り切れず、3試合ぶりの勝利を逃した。

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 沢村賞投手の直球に振り負けなかった。同点の6回1死。日本ハム・万波は、外角の147キロ直球を逆方向にはじき返した。打球は右翼フェンス奥のブルペンに着弾。「スライスせずに真っすぐ飛んだので、あれはすごいいいバッティング」と、日本ハムを除く11球団からの本塁打達成となる節目の一発を振り返った。

 巨人・菅野とはこの日が初対決。第1、2打席は決め球のスライダーで空振り三振に倒れていたが「いつも通りのアプローチを心掛けた。(抑えられていた)スライダーをいきたくなったんですけど、真っすぐは消さないように」と、3度目の対決で攻略。球界を代表する右腕からのアーチに「プロに入る前から第一線で活躍してる選手なので、そういう投手から打てたのはほんとに嬉しかったですね」と、はにかんだ。

 14日の守備では落球が失点につながり、打撃でもこの日の第3打席を迎えるまで9打数無安打。巨人戦は攻守で精彩を欠くプレーが続いたが、今季エスコン6号で“汚名返上”。万波がホームで本塁打を放った試合は5勝1分け。“不敗神話弾”でチームを救った。

  交流戦の負け越しは決まったものの、本塁打ランキングは5本でトップのDeNA・オースティンと1本差。「なんとか勝って終わりたい。勝ちにつなげれるように、そういった1本を自分が打てるように頑張りたい」。交流戦ラスト(18日)の舞台は5月29日に通算50号を放っている甲子園。高校時代から慣れ親しんだ聖地でもう一暴れする。

(島山 知房)

 〇…加藤貴は先発で7回途中2失点と力投。勝利投手の権利を得て降板したが8回に救援陣が同点とされて4勝目が消えた。失点は4回、岡本和に浴びた一時逆転2ランの一発のみ。試合後は「本塁打がダメな場面で打たれてしまったので反省したい」と振り返ったが、無四球と安定感も光り「交流戦は本当に球自体もフォームもよかった。またパ・リーグと戦うので気を入れて頑張りたい」と前を向いた。

 〇…田中正は12回に7番手でマウンドに上がると、150キロ超の直球を軸に相手打線を翻弄(ほんろう)。最後は156キロ直球でこの日2つ目の空振り三振を奪い3者凡退に抑えた。5、6月のDeNA戦で9回に連続被弾。中継ぎに配置転換していたが、新庄監督は「もう大丈夫ですよ」と、守護神復帰にGOサイン。右腕は「今、野球人生が懸かっているのかなという思いがある。一球一球必死で投げるしかない」と気を引き締めていた。

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