【楽天】鈴木大地が交流戦Vに花添える12球団制覇弾…プロ野球46人目

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2024.6.17(月) 08:28

3回無死一塁、1号2ランを放ちナインに迎えられる楽天・鈴木大(中央=カメラ・頓所 美代子)

◆日本生命セ・パ交流戦 楽天5―3広島(16日・楽天モバイル)

 楽天は16日、交流戦最終戦となる広島戦(楽天モバイル)に快勝。1時間遅く試合が始まったソフトバンクが阪神に敗れ、交流戦初優勝が決まった。交流戦2カード目の1日から4番に座った鈴木大地内野手(34)は、3回に勝利を大きく引き寄せる今季1号2ラン。15日の近藤(ソフトバンク)に続くプロ野球46人目となる全12球団からの本塁打で、初優勝に花を添えた。

  優勝ムードたっぷりのお立ち台で、鈴木大も笑っていた。「この3日間、たくさんの方が球場に来てくれて、その中でプレーできたことが幸せ。何とか一つ勝てたので、後はみんなで待ちましょう」。3回無死一塁、広島先発・アドゥワから放った右越え1号2ランは、プロ野球46人目の全12球団制覇弾。勝利の41分後に届いた“朗報”を、大きく引き寄せた。

 “産みの苦しみ”を乗り越えた。13日の巨人戦(楽天モバイル)に勝って交流戦優勝マジックは「2」。しかし広島に連敗すると、ソフトバンクは連勝。同率で並んで迎えた最終戦だった。「昨日、一昨日と優勝が懸かっていて、ファンの方の入りだったり1球の雰囲気っていうのは感じていた。今日なんとか1個取れて、すごくホッとしてます」。今回の3連戦は15日に今季最多の2万6153人が来場するなど、全て2万5000人超え。合計7万7116人の大声援に結果で応えた。

 つなぎの4番が最後は一振りで決めた。交流戦に入り、不振の浅村に代わって1日から4番に座ったのが鈴木大だった。4番に入って以降は49打数15安打、打率3割6厘、1本塁打、6打点と打線をけん引。「普段打たない打順を打っているので、とにかく地に足つけて自分らしくやろうと毎日自分に言い聞かせてプレーしていました。そのうち打つべき人が戻るので、それまでつないでいこうと思ってます」とうなずいた。

 交流戦を13勝5敗で乗り切り、借金も完済。21日の日本ハム戦(エスコン)から、再びパ・リーグ同士の戦いに戻っていく。「ここから勝負になると思いますし、まだまだ上を狙える順位にみんなで引っ張ってこられたので、ヨーイドンでこけないように頑張りたいと思います」。首位ソフトバンクとは11ゲーム差も、2位日本ハムまでは2・5差。初優勝で得た経験と勢いを、一気の巻き返しにつなげていく。(山口 泰史)

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