「楽天、雰囲気変わったなと思わせたい」交流戦13打点のV立役者は本田圭佑スピーチで発奮

スポーツ報知

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2024.6.17(月) 05:30

試合後、ナインとタッチを交わす小郷(中)(カメラ・頓所 美代子)

◆日本生命セ・パ交流戦 楽天5―3広島(16日・楽天モバイル)

 交流戦MVP候補に挙がる楽天の小郷裕哉外野手(27)がスポーツ報知に独占手記を寄せた。交流戦では5日・阪神戦の9回逆転2ラン、11日・巨人戦の9回逆転サヨナラ二塁打など、打率2割4分7厘、2本塁打、16日時点で3位タイの13打点。この日の広島戦でも2回の一ゴロが追加点につながる敵失を呼び込むなど、ラッキーボーイとなった。勢いに乗る6年目は、サッカー元日本代表・本田圭佑氏(38)の言葉が成長につながったと明かした。

 優勝! よっしゃ!という気持ちです。(広島戦で)3連敗せず、勝率5割でまたリーグ戦が再開します。最近調子が上がらなかったけど、チームが勝てた。20周年で初めて優勝できた。その中に少しでも貢献できたと思うのでうれしく思います。

 交流戦は普段やらない相手と戦うので新鮮な気持ちでした。セ・リーグに負けたくないという気持ちもありました。交流戦前までは借金8だったけど、交流戦を優勝したことで士気が上がっていくと思う。リーグ戦再開時に「楽天、なんか雰囲気が変わったな」と思わせたいですね。

 今江監督は、僕が1年目(19年)の時に現役で一緒にやらせてもらって、コーチ、監督と長い付き合いになります。22年に打撃でいろいろなことを試してる中、「(ポイントを)前で打った方がいいんじゃない」と言われたことがあったけど、その頃はピンとは来なかったんです。でも、経験をしていく中で、前で打つ打ち方に変えてから結果が安定しはじめました。「そういえば、今江さんもこういうこと言ってくれていたな」と気づきました。

 去年9月2日のロッテ戦(ZOZO)の3打席目。今江さん(当時1軍打撃コーチ)から「この打席だけでいいから、指2本ぐらい短く持って打ってみろ」と言われて、その打席でホームランを打ちました。めちゃくちゃ喜んでもらいました。「お前は年俸850万(23年)なんやから、よくやってる方や」と、心の余裕をつくってもらったこともあります。

 春季キャンプで右足首付近をけがして、体を動かせない時期がありました。時間がある時(サッカー元日本代表の)本田圭佑さんの近大卒業式でのスピーチを見て気分が上がりました。「環境にこだわること」「欲望を解放しろ」と。けがをしたことにも何か意味があるとも思いました。成長できる期間に絶対しようと思いながら過ごせたことがよかったと感じています。

 楽天に入ってからまだリーグ優勝できていない。毎年勝てる強いチームの中心でいたい。東北の皆さんに喜んでもらいたいです。(東北楽天ゴールデンイーグルス外野手)

 ◆小郷 裕哉(おごう・ゆうや)1996年8月3日、岡山県出身。27歳。関西(岡山)で甲子園に2度出場し、高校通算28本塁打。立正大を経て、18年ドラフト7位で楽天入団。パワーと俊足を兼ね備え、昨季120試合、打率2割6分2厘、10本塁打、49打点とブレイク。178センチ、85キロ。右投左打。今季年俸は3100万円(推定)。

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