【オリックス】4番・西川龍馬が10戦5度目のV打となる2号3ラン チームも先発全員、今季最多19安打で9得点

スポーツ報知

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2024.6.16(日) 05:00

3回1死一、三塁、西川龍馬は勝ち越しとなる右越え3ラン本塁打を放つ(カメラ・義村 治子)

◆日本生命セ・パ交流戦 オリックス9-3ヤクルト(15日・京セラドーム大阪)

 シーズン当初の貧打が噓のような“ヒットパレード”だ。オリックスが先発全員、毎回の今季最多19安打で9得点。西川龍馬外野手(29)の本拠地初アーチが号砲だった。「ほっとしました。まさか入るとは思わなかった」。追いついた直後の3回1死一、三塁で高め151キロ直球を強振。オリ党が待ちわびた右翼席に決勝2号3ランを運んだ。4番に座って10試合目。その間は8勝2敗で5度目のV打だ。4月28日の日本ハム戦(エスコン)以来の一発で連敗ストップに導いた。

 今カードは2年連続3回目の「大阪代表バファローズ高校」と冠したイベントを開催。試合前に明石商と明石南(ともに兵庫)の吹奏楽部が演奏し、攻撃時には高校野球の元ウグイス嬢がアナウンスを務めた。背番号7も敦賀気比(福井)時代の写真が大型ビジョンに映るなか、「4番・指名打者・西川君」のコールで打席へ。「写真が出るのはちょっと恥ずかしい」と、ほほ笑んだ。

 リーグ4連覇のキーマンとして広島からFAで加入したが、開幕から状態が上がらず、チームも低迷。「練習しかない」と、自責の念にかられていた。それでも、交流戦前から昨季のフォームに原点回帰して復調。この日は「打撃が悪くなってきた。体を大きく使う意味で」と、ロングティー打撃で修正した。8回にも右前打を放ち、6月は月間打率3割2分7厘と本来の打棒を発揮。中嶋監督も「一気にいってほしいところで打ってくれた」と目を細めた。

 チームは2年連続の交流戦勝ち越し。移籍後、初のお立ち台に上がった西川は高らかに誓った。「明日(16日)、勝って交流戦を締めたい」。球界屈指の天才打者が上り調子の打線を力強くけん引していく。(小松 真也)

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