"どこにでも出没する人″が西武を巻き返しへ導く 地方へ足を運び自ら視察し獲得した選手と共に戦う

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2024.5.27(月) 05:20

監督代行となることが決まり、会見する渡辺GM

 西武は26日、松井稼頭央監督(48)が休養し、渡辺久信GM(58)が27日付で監督代行に就くと発表した。GMは兼任し、28日の中日戦(バンテリンD)から指揮を執る。シーズン途中の監督交代は球団3例目で、45試合目は球団最速となる。松井監督が就任した昨季は5位に沈み、今季もここまで15勝30敗の最下位と低迷。2008年に日本一に導いた渡辺GMが11年ぶりに再登板して再建を図ることになった。

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 西武監督時代の渡辺GMは、ファンに勝利を届け、笑顔になってもらうことを使命としていた。のびのびとした指導は“寛容力”の言葉で話題になったが、ふがいないプレーには熱くなり、声を荒らげることもあった。「こんなに大勢のお客さんに応援してもらっているのに、申し訳ないよ」。言葉の端々から黄金期のエースに君臨し続けた誇りが垣間見えた。

 アマ野球記者として見た渡辺GMは“どこにでも出没する人”。まさかこんな所に―という地方へ足を運び、自ら将来性を見極めた。今の首脳陣のほとんどは監督時代の選手たち。選手の多くは、自ら視察してドラフト指名後、成長を見届けてきた男たち。長所と短所、性格面を熟知しているのは強みだ。

 「普通にやるだけよ」。監督時代、大一番を前に、よく話していた。借金15の返済は難題だが、“普通に”やり遂げる姿を期待せずにはいられない。(13年西武担当・加藤 弘士)

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