ロッテ・山口航輝、CSでも「やることは変わらない」、「勝ちにこだわってやっていきたい」
ベースボールキング
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2023.10.12(木) 17:14
打撃練習をするロッテ・山口航輝(撮影=岩下雄太)
◆ 2年前のCSではマリンで大活躍「やることは変わらないので、今まで通りチャンスに回ってきたらランナーを返すだけ。そこは短期決戦なので、行くしかない」。
ロッテの山口航輝は、14日から始まるクライマックスシリーズでも勝負所での一打、そして長打が期待される。
CSで言えば、2年前の本拠地・ZOZOマリンスタジアムで行われた楽天とのCSファーストステージでは、6打数4安打、1本塁打2打点の大暴れ。特に2戦目は0-2の2回無死一塁で迎えた第1打席、楽天の先発・岸孝之が投じた初球のストレートをセンター左に弾き返すと、1-2の4回一死一塁の第2打席は3ボール2ストライクからの7球目チェンジアップをレフトへ運ぶ適時二塁打。
さらに2-2の6回一死走者なしの第3打席は、2番手・安楽智大が1ボール1ストライクから投じた3球目のストレートを振り抜き、打球はライトポールに直撃する一時勝ち越しとなるソロ。三塁打が出れば、サイクル安打という活躍ぶりだった。
2年ぶりとなるCSは対戦相手こそソフトバンクだが、ファーストステージの開催地は2年前と同じ本拠地・ZOZOマリンスタジアム。「相性とかもいいとか悪いとかあまりないと思うので、とりあえずやるべきことをやるだけ。全員でそういう形でやっていければいいなと思います」。とにかくチームの勝利のために、自分の仕事を全うするつもりだ。
◆ 初の規定打席
今季はプロ5年目で初めて規定打席にも到達した。「一つの目標としてあったので、そこは達成できて良かったと思います。これだけ低い数字でも打席立たせてもらったので、監督、コーチ陣に感謝したいと思います」。打率.235、14本塁打、57打点という数字に全く満足していない。
故障による離脱する期間はあったとはいえ、一軍の投手と多く対戦できた。「自分の力のなさを今年は感じましたし、また来年レベルアップしないといけないなと思います」。
シーズンの成績は悔しい結果に終わったが、CSになれば成績は一旦リセットされる。「自分の成績は関係ない、チームが勝てたらいいので、そこはなんでもいいです」とキッパリ。
◆ ZOZOマリン練習
12日にZOZOマリンスタジアムで行われた練習では、滞空時間の長い当たりをレフトスタンド中段に飛ばし、福浦和也ヘッド兼打撃コーチ、村田修一打撃コーチに時折アドバイスをもらう場面もあった。
守備練習では「(井上)晴哉さんの方が良いファーストミットを持っていたので、交換してもらいました」と、シーズン後半から練習の時に使っている井上晴哉のファーストミットでこの日もノックを受けた。全体練習が終わってからも、バットを振ってみっちりと汗を流した。
2日後に迫ったクライマックスシリーズ。「全力で、勝ちにこだわってやっていきたいと思います」。チームを勝利に導くバッティングを見せて欲しいところだ。
取材・文=岩下雄太