【オリックス】山本由伸 交流戦で得た自信と確信 「一つレベルが上がった」新フォーム「絶対いける」

スポーツ報知

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2023.6.23(金) 05:00

オリックス・山本由伸

 オリックス・山本由伸投手(24)がリーグ戦再開初戦となる23日のソフトバンク戦(ペイペイD)に先発する。WBCで世界一に輝いた後、開幕3試合は1勝2敗と黒星先行したが、見事に修正。同僚の宮城、山下らと並ぶリーグトップの6勝を挙げている。交流戦3戦3勝と圧倒し、5連勝中と絶好調のエース。スポーツ報知独占コラム「球道夢想」でここまでを振り返り、左足をすり足気味に踏み出す新フォームの手応えについても語った。

 スポーツ報知読者のみなさん、お久しぶりです。そして、少しご心配をおかけしたかもしれません。というのも、開幕当初は少し、いい、悪いを繰り返してしまったので(※1)。でも、そういう時間を経て、成長することも大切と思っていました。ここに来てようやく(状態が)安定し、もう一つレベルが上がったと感じる球も増えてきました。

 13日の阪神戦は今年一番良かったです。坂本さんに2安打されましたが、真っすぐをバチンと打たれることはなかったはずです(※2)。特に低めにすごく伸びる球があり、空振りやファウルも取れました。打者の反応を見ても「いいな」と感じる球が多かったです。伸びのある、質のいい球。これを求め、取り組みを続けています。

 もっともっと体重移動をしっかりして、もっともっと打者の見えづらい、捉えづらい球を投げる。今のフォームも、入団からずっと取り組んできたことの延長線です。上半身と下半身のタイミングをうまく合わせるには、こういうフォームかな…と。取り組みの過程ではもちろん、周りの方々の声も聞こえてきました。

 左足をほとんど上げなくなったことによる、いい部分や悪い部分。僕に注目していただき、指摘をしていただけるのはうれしく、ありがたいことです。なので「もう少し、待っていてください」と心の中で思い、たくさん練習をしてきました。今のフォームも思いつきで取り入れたわけではなく、取り組みには「ここがこうだから、こう」と根拠を持っています。絶対にいけるという確信があり、まだこれが完成型ではありません。現段階でどこが完成型かは言えませんが、自分の球が変わってきていることを実感しています。

 僕自身もチームも、交流戦をいい形で戦うことができ、きょうからリーグ戦が再開します。先発である僕は、毎試合貢献することができません。今回のホークス戦はもちろん、どの試合も全力で相手を抑えにいきます。僕の投げる試合は勝ち切ります。少しでもチームに勢いをつけていきます。

 オリックスはここ数年、投手のレベルがグンと上がってきました。(山下)舜平大はとにかく、練習からストイック。リスペクトしています。才能と言っていいか分からないですが、努力できる才能を持っています。宮城や舜平大たちに刺激され、互いに高め合っていきたいです。ここから暑くなります。調子を上げ、ビシッとやっていきます。(オリックス投手)

 ※1 今季初登板した4月6日のソフトバンク戦(京セラD)で初勝利を挙げ、14日のロッテ戦(ZOZO)、22日の西武戦(京セラD)と2連敗。西武戦では自己ワーストの11安打を浴び、発熱を伴う体調不良で5月20日の日本ハム戦(京セラD)を登板回避した。

 ※2 甲子園で初先発し、8回2安打無失点で6勝目。交流戦を3戦3勝で締めくくった。坂本にはカットボールを中前打、155キロ直球を三塁内野安打された。

 ○…この日、山本は敵地で調整した。自身もソフトバンク戦も5連勝中。今季は8回が最長で「1イニングずつ集中して、最後まで行けたら一番いい。ベストはそこなので」と初完投、初完封に意欲を見せた。山岡、山崎福へとつなぐ首位攻防3連戦。ここまで99試合連続で5回以上を投げており「毎週いい調子で(マウンドに)上がれるように心がけている。そういうのが積み重なってうれしい」と節目の「100」も通過点とするつもりだ。

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