藤川球児氏が解説 ロッテ・佐々木朗希は山本由伸との初対決で「地の利生かして無敵に近い」理由

スポーツ報知

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2023.4.15(土) 05:50

最後を締めた沢村拓一(右)にウィニングボールを譲る佐々木朗希(カメラ・清水 武)

 “最強右腕対決”は21歳に軍配が上がった。3月のWBCでも侍ジャパンの世界一に貢献したオリックス・山本由伸投手(24)とロッテ・佐々木朗希投手(21)が初めての直接対決に臨んだ。山本が6回5安打1失点9奪三振と好投すれば、佐々木朗は5回まで走者を一人も許さず、7回1安打で11三振を奪い2勝目。スポーツ報知評論家の藤川球児氏が試合を振り返った。

 球界屈指の好投手、ロッテ・佐々木朗とオリックス・山本の投げ合いは、立ち上がりから見応えがあった。その中で、試合前の段階からポイントと踏んでいたのは、風が強いZOZOでの一戦ということだ。

 佐々木朗は地の利を生かした。やはり、この球場は特有の強風がバックネットで投手方向に跳ね返るため、ボールが空気抵抗を受けやすい。そして、長身の彼の場合、高いリリースポイントから角度のついたフォーシームが浮力を得てより伸びる。フォークも同じ位置からの落差が大きくなる。もう、無敵に近い。それが、昨年も完全試合を達成したように、本拠地を得意とする要因だろう(昨季はZOZOで12試合先発し、防御率0・76。他球場は8試合で同4・27)。

 加えて、横滑りに変わったスライダーの精度の高さに驚いた。侍ジャパンの同僚・ダルビッシュ(パドレス)の助言が的確なのだろうが、短期間でここまで良くなるとは…。これから他球場でも、安定して低めに集める投球ができれば、ホームとビジターの結果の差が縮まるのではないか。

 対して、山本は身長の分だけリリースポイントが低いため、あそこまで直球が吹き上げられるとつらい。低めに抑えようとすれば疲労度が増すだけでなく、変化球の制球に影響が出てしまう。特に、4回に茶谷に左前適時打を許したカーブという球種はブレーキが効きにくくなる。無論、これは極めて高次元な話。昨季はZOZOで3勝無敗の通り、この環境下で6回1失点にまとめるあたりはさすがだ。

 最後に、両投手ともにコンディション面から、100球ほどで降板した。しっかり首脳陣が管理し、勝つためだけではなく、球団を選べない選手を守るという意味でも非常に大事なことに思う。DHの兼ね合いがあるとはいえ、パの投手が成長しやすい理由の一つだと再認識した。(藤川 球児)

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