ロッテ、リーグ制覇へ苦手球団をなくせ!ホームでやられっぱなしだったオリックス・ソフトバンク戦
ベースボールキング
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2023.1.27(金) 09:24
ロッテの吉井理人監督[撮影=岩下雄太]
1974年以来となる勝率1位でのリーグ優勝を目指すロッテ。昨季は2年連続2位に入り、リーグ優勝への気運が高まった中でリーグ5位に終わった。井口資仁監督が退任し、今季から吉井理人監督が指揮をとる。リーグ優勝するためには、大きな負け越しをなくし、大きく勝ち越す球団を作りたい。昨季リーグ制覇したオリックスは西武、楽天の2球団に負け越したが、西武が11勝14敗、楽天が11勝13敗1分、ロッテ(16勝9敗)、日本ハム(15勝9敗1分)、ソフトバンク(15勝10敗)と大きく勝ち越した。
では5位に終わったロッテはどうだったのかーー。
オリックス:9勝16敗
ソフトバンク:10勝15敗
西武:14勝11敗
楽天:12勝12敗1分
日本ハム:14勝11敗
オリックスとソフトバンクの上位2球団に大きく負け越し、西武、日本ハムに勝ち越したとはいえ、リーグ連覇したオリックスのように大きな貯金を作ることができなかった。当然、5位になっても仕方がない。
大きく負け越したオリックスとソフトバンクの2球団に共通するのは、ZOZOマリンスタジアムでほとんど勝てなかったこと。ソフトバンクは2勝10敗、オリックスはホームで3勝10敗、特にソフトバンクはZOZOマリンで初対戦となった3月29日から7連敗。ZOZOマリンでソフトバンクに初めて勝利したのが7月18日だった。ZOZOマリンでのオリックス戦といえば、4月10日の試合で佐々木朗希が完全試合を達成したが、オールスター明け以降はZOZOマリンで1度も勝利することができず、7連敗でシーズンを終えた。オールスター明けのZOZOマリンでのオリックス戦、7敗は全て3点差以内と、勝利できていた可能性の試合もあった。足で揺さぶり、少ないチャンスで得点し、そのリードを投手陣が守り切る、本来はロッテがやりたかった戦いをオリックスにやられた印象が強い。
ホームで昨季は地の利を全く活かせなかった。オリックスは吉田正尚が退団したが、FAで西武から森友哉が加入し、ソフトバンクは昨季までロッテでプレーしたオスナをはじめ、近藤健介、ジョー・ガンケル、嶺井博希、有原航平を獲得するなど“超大型補強”を敢行し戦力を強化。ロッテは昨季大きく負け越し、さらに戦力をアップした2球団と戦っていかなければならない。幸いにもビジターではソフトバンクが8勝5敗、オリックスが6勝6敗と5割の戦いができている。今季に向けてスコアラー陣も、マリンで苦手にする2球団に勝利するための分析、戦略を練っているはずだ。
ロッテがシーズン最終盤までリーグ優勝を争った21年は大きく負け越した球団がなく、楽天には15勝9敗1分と大きく勝ち越した。年が変わって対戦成績がリセットされ、前年大きく負け越した球団に勝ち越すこともあれば、勝ち越した球団に負け越すこともある。リーグ優勝するためにも苦手球団をなくし、大きく勝ち越す球団を作る必要がありそうだ。
文=岩下雄太