ロッテドラ1・菊地吏玖、持っている能力をアピールする「準備は整ってきた」

ベースボールキング

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2023.1.25(水) 07:55

24日の取材後、報道陣からパワーポーズを求められ披露するロッテのドラフト1位・菊地吏玖

 ロッテのドラフト1位・菊地吏玖(専修大)は、2月1日から始まる石垣島春季キャンプに向けて準備は完璧だ。

 10日から始まった新人合同自主トレは24日に終了。最終日となった24日は室内練習場でキャッチボール、ノックなどで汗を流した。新人合同自主トレ期間中の16日の取材では、キャンプで「“ここをアピールしなきゃ”、考えすぎるのではなく、僕の持っている能力を余すことなくアピールできればいいのかなと思っています」と話していたが、あれから8日が経ち改めて“持っている能力をアピール”できる準備ができたか問うと、「ある程度、体もできてきましたし、ピッチングも何度か入れているので、その準備は整ってきたなと思います」と力強く答えた。いつでも、キャンプがスタートしてもいい準備は整った。

 新人合同自主トレ期間中、プレー面以外で目立ったのが“声”。「高校生も多いですし、どうしても高校生は探り探り入って行ってしまうところがあると思う。僕はあまりそういうのはなく、ガンガン引っ張っていって、練習も盛り上げていかないと。活気があった方がいい練習になると僕は思ってやっているので、そういうのを意識してやっています」。新人合同自主トレ期間中、ウォーミングアップから常に声を出して引っ張っていた。印象的だったのはノック中だ。ある日の新人合同自主トレで、同4位・高野脩汰(日本通運)と行ったキャッチボールでは他のメンバーよりも長く、遅れてノックに合流すると「もっと声を出していこうぜ!」と積極的に声を出していき、他の選手たちを盛り上げた。いいプレーをすれば、「いいね!」、「OK」と声をかけ、菊地が声を出すことで他の選手たちも大きな声を出し、練習に活気が出た。

 春季キャンプからは新人だけでなく、2年目以降の選手たちともプレーする。先輩たちと一緒に練習する中でも、物怖じすることなく、新人合同自主トレの時と同じように大きな声を出してやっていけそうな感じは菊地自身の中であるのだろうかーー。

 「はい。そこは躊躇してしまったら自分の持ち味というか、自分の人間的な部分が出てこないと思うので、そこは元気出してやっていきたいなと今は思っています」。

 新人合同自主トレが終わり、春季キャンプが始まれば“競争”が本格化する。プロとしての厳しさ、喜びをこれから先、多くのことを経験し学んでいくことになる。持ち味のひとつである“明るさ”、“元気”というのを忘れずにプレーしていって欲しい。

▼ 菊地吏玖
背番号:28
生年月日:2000年6月13日生
守備位置:投手
身長 / 体重:183センチ / 93キロ
投 / 打:右 / 左
経歴:札幌大谷高-専修大-ロッテ(ドラフト1位)
卯年の決意:新人王
「僕自身は来年、1年間一軍の戦力になり続けたいと考えた時に、その目標が達成できた時には新人王が見えてくると思いましたので、新人王を目標に掲げました」

取材・文=岩下雄太

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