ロッテ・加藤、全体練習後に誰もいないグラウンドで黙々とロングティー!

ベースボールキング

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2022.10.27(木) 16:56

ロングティーを行ったロッテ・加藤匠馬

 ロッテの秋季練習が27日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。

 来季から一軍投手コーチに就任する黒木知宏コーチが練習を視察。Mの入った帽子だけでなく、Mのマークの入ったジャージを着用し、ウォーミングアップする選手たちを小野晋吾投手コーチとともに見守った。

 ウォーミングアップが終わると、投手と野手に分かれて練習。投手陣はライトポール際でダッシュなどを行い、一部投手陣はグラウンドでキャッチボール。野手陣は走塁練習を行った。

 野手陣は走塁練習が終わると打撃廻り。三木亮は左の打撃投手はセンターから右方向の打球が多かったが、レフトフェンス直撃のあたりも。右の打撃投手のときは引っ張りが多く、スタンドに入る打球もあった。岡大海は右の打撃投手のときに引っ張りの打球が多く、最後はレフトスタンド中段に飛び込む当たりで打撃練習を終える。

 藤岡裕大は左、右の打撃投手ともに左中間、右中間に強い打球が多く、自分の順番が回ってくるまでの間、打撃フォームの確認をしていた。打撃練習終了後には、福浦和也ヘッドコーチ兼打撃コーチと会話する場面もあった。

 柿沼友哉は左、右の打撃投手ともに引っ張りの打球がメインで、レフトスタンド中段に飛び込む打球も。加藤匠馬も右の打撃投手のときにレフトラグーン席、レフトスタンド中段に突き刺す大きな当たりを放っていた。江村直也はレフトスタンドに打球が入ると、右手を突き上げガッツポーズし練習を盛り上げる場面も。

 髙部瑛斗は広角に打ち分け、ライトスタンドに飛び込む打球も放った。安田尚憲は左の打撃投手のときに2球連続でスタンドインすれば、右の打撃投手のときも引っ張りの打球が多め。全体的に引っ張りの打球が多かった。

 全体練習終了後、誰もいないグラウンドに加藤が2種類のバットを持って登場。一塁ベンチ前からライトスタンド方向に向かってロングティーを行った。白黒のバットで打ち始め、途中から黒茶バットに切り替え、ボールケース2箱目の途中に再び白黒のバットに戻して打った。ライトスタンドに滞空時間の長い当たりを次々と放り込み、ライトポール直撃するあたりも。1箱目の最後の1球はライトスタンド中段に突き刺さった。

 加藤は昨季途中にトレードで加入し、オールスター明けはスタメンマスクを数多く被り、2年連続2位入りの立役者となった。正捕手をモノにしたい今季だったが、松川虎生、佐藤都志也の台頭もあり、24試合の出場にとどまった。昨季は前半戦苦しんだ先発陣を、オールスター明け立て直したのは加藤の存在が大きかった。課題は打撃。この秋取り組んでいること、行っていることを、来季結果に繋げて欲しい。

取材・文=岩下雄太

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