ロッテ・山口「成長できた1年」と自己評価も「波があったりするのでそこは来年の課題」

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2022.10.19(水) 17:00

ロッテ・山口航輝 (C) Kyodo News

◆ 好不調の波

 「どちらかというと成長できた1年かなと思います」。

 ロッテの山口航輝はプロ4年目の今季、チームトップの16本塁打を放ち、新型コロナウイルス陽性判定を受け離脱した以外は一軍でプレーし、昨年の78試合から今季は102試合と出場試合数を増やした。

 成長した1年にはなったが「波は去年よりは少なかったですが、大きな波があったりするのでそこは来年の課題だと思います」と、月間打率を見ても3・4月は.306、5月が.167、6月が.222、7月が.286、8月が.306、9・10月が.181と好不調の波が大きかった。

 二軍時代の2年目に外角に逃げる変化球や、落ちる変化球を振らなくなったが、今季はそういった球に手を出して空振り三振という場面もあった。「調子の問題もあると思いますし、そういうところが1年間通して貫けていけない力のなさだと思います」。外の変化球に手を出してしまっているときは、調子が落ちている原因のひとつと本人も分析している。


◆ 打撃フォーム

 打撃フォームを見ても「ピッチャーによってタイミングは違うので、タイミングの取り方は変わったりするかもしれません。そこに関してもタイミングを取るのがうまくない方なので、まだまだうまくタイミングが取れていないですし、ピッチャーに応じていろんな形、その日の調子によってバッティングフォームが少しずつ変わっているかもしれませんね。ただ一流の人たちは必ず自分の形をもってやっている。まだまだそういうところは、甘いのかなと思います」と6月のオンライン取材で話したように、バットを立てて打ったり、タイミングの取り方を変えたりしていた。

 その後も打撃フォームで試行錯誤しているようにみえ、シーズン最終盤の9月には「力を入れすぎていたので、力を抜くために楽な位置で構えるようにしました」と肘の位置がやや下がったフォームに変更し、9月22日のオリックス戦ではプロ入り自身初となる1試合3本のアーチを描いた。

 現在ZOZOマリンスタジアムで行われている秋季練習でも、シーズン最終盤の打撃フォームで打撃練習を行っている。「しっかりとあの形でホームランも6本くらい打ったので、ハマっていると思う」と、現状ではこの打撃フォームを継続していく考えだ。


◆ 秋季練習ではバックスクリーンに

 秋季練習の打撃練習では、センターから右方向の当たりが多い。16日の打撃練習では左の打撃投手のときに、センターから右の打球が多く、バックスクリーンに滞空時間の長い当たりを放った。

 「バックスクリーンをめがけて練習しています。引っ張ったホームランは練習なら入る。引っ張るのは簡単。一番深いバックスクリーンの上の方を狙ってやっています」。

 特に筆者が印象に残っているのが、15日の特打。最後の1球、打撃投手が投げた球を弾丸ライナーでバックスクリーンに放り込んだ。バックスクリーンに当たったときにはドーンという衝撃音が球場中に響き渡る素晴らしい当たりだった。

 長距離砲を長年不在といわれるマリーンズのなかで、その課題を解決する1番手は間違いなく山口だろう。今季は16本塁打だったが、20本、30本は打って欲しいというのがファンの本音。山口は本塁打を2、30本打つために「甘いボールを1球で仕留めること、速い球を打ち返すことだと思います」と挙げた。

 吉井理人新監督のもと、来季は「また30本を目指してまた一からやっていきます」と話し、「16本という少ない数字で終わりましたが、チームで一番をとれたというのは何事にもいいと思います。ただもっと大きな数字でホームランの数で一番を取れるように。打点も気にしながら、打点の数でも多く稼げるように頑張っていきたいと思います」と決意した。山口のバットにはロマンしかない。この秋、冬、鍛えて来年は30本を達成し、そのバットでチームをリーグ優勝に導いて欲しい。

取材・文=岩下雄太

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