【オリックス】宮城大弥5回0封11勝で首位ソフトバンクと1差 周りの“圧力”に「いい緊張感を持てた」

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2022.9.19(月) 06:15

好投する宮城大弥(カメラ・義村 治子)

◆パ・リーグ オリックス2―0ソフトバンク(18日・京セラドーム大阪)

 寄ってたかっての“圧力”を力に変えた。オリックス・宮城大弥投手(21)が男を上げた。プロ初の中5日で踏ん張り、5回を無失点で11勝目。2年連続で規定投球回(145回2/3)にも到達し、首位・ソフトバンクと1ゲーム差に縮めた。前日に完封勝利した山本は「宮城はやってくれる男」とお立ち台から勝手に約束。この日も能見兼任コーチ、山岡にも「勝たないとヤバいよ」と刺激されて登板した。

 初回、先頭の周東を見逃し三振。13球を費やしたが粘り負けなかった。4回1死から三森に初安打。2死満塁とピンチを広げても、牧原大は一ゴロに仕留めた。試合前の時点で4打数4安打2本塁打と苦手にし、刺客として投入されたリチャードも、2打席連続空振り三振と全く相手にしなかった。

 「きのう、公の場で大きいプレッシャーをかけられてしまい、いい緊張感を持てた。感謝したいです」。新球種のフォークは、今季限りで現役引退する能見から学んだものだ。同じ左腕の大先輩は阪神時代、巨人キラーとして名を上げた。教材とする映像は甲子園の巨人戦。フルカウントからきれいに落とす姿を何度も研究し、宝刀として受け継ごうと懸命だ。

 コンディションを考慮され90球で降板。「もっともっと努力が必要だと思います」。この日は守護神・平野佳が体調不良で登録抹消。宇田川、山崎颯ら若い力でつなぎ、2試合連続の零封勝利につなげた。ホークスに優勝マジック点灯を許しているものの、京セラDで今季9勝3敗。カード最終戦の19日に先発する田嶋も今季初の中5日で、中嶋監督は「みんなが分かっている。これからのゲームは一つずつが大事になる」と順位こそ入れ替わらないが“0差”接近をもくろんでいる。2年連続のシーズン勝ち越しも決定。7試合を残し、逆転連覇の風が吹いてきた。(長田 亨)

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