大事なシーズン終盤 ロッテ、勝利の方程式の安定感が光る

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2022.9.1(木) 10:34

ロッテのロベルト・オスナ(C)Kyodo News

● ソフトバンク 0 - 3 ロッテ ○
<19回戦・京セラD大阪>

 ロッテがソフトバンクに3-0で勝利し、3カード連続勝ち越しを決め、首位とのゲーム差も8月6日以来となる5.5差に縮めた。

 初回先頭の荻野貴司、髙部瑛斗の連続安打で無死一、三塁とするも無得点、2回も一死走者なしから安田尚憲が四球を選ぶも岡大海が三併、3回も先頭打者が出塁したが得点に結びつけることができなかった。8月上旬の流れでいけば、打線がチャンスをモノにできず先発が失点するという悪循環だったが、先発・石川歩もソフトバンクのまずい攻めに助けられ無失点に抑える。

 4回に先頭の中村奨吾の左安、山口航輝の四球で無死一、二塁とすると、井上晴哉のセンター後方のフライアウトで二塁走者の中村は三塁へタッチアップ。続く安田尚憲のレフト線への安打で三塁走者の中村が先制のホームを踏んだ。中村が井上の中飛で三塁にタッチアップせず、二塁のままだったらホームを狙えたか微妙だっただけに、好走塁だった。

 その後、松川の二ゴロの間に三塁走者が生還し2点の援護をもらった石川は6回を無失点に抑えると、7回は唐川侑己が危なげなく三者凡退、すると2-0の8回には安田尚憲の第6号ソロで貴重な追加点。3-0の8回はゲレーロ、9回はオスナの継投で逃げ切った。


◆ リリーフ陣の安定感

 勝てなかった8月上旬は冒頭でも述べたように打線が好機で得点ができず、先発陣が踏ん張りきれず失点し敗れるという試合が多かった。ここへきて、打線は投手陣が逃げ切るだけの得点が奪えるようになり、投手陣も開幕直後のような安定感が戻りつつある。

 6回までにリードしていた試合は8月12日の日本ハム戦以降、現在6連勝中。ロッテの強みはなんといってもブルペンだろう。月間リーグトップの13勝を挙げた6月は7回・東條大樹、8回・ゲレーロ、9回・益田直也の勝利の方程式だったが、ここ最近は7回・唐川侑己、8回・ゲレーロ、9回・オスナの3人が勝ちパターンだ。開幕に一軍にいなかった唐川と、シーズン途中に加入したオスナが勝ちパターンに組み込まれているのだ。

 東條は現在一軍に復帰しているが、前半戦を支えた東條、小野郁が新型コロナウイルス陽性判定を受け離脱、守護神・益田が8月20日に一軍登録抹消と、勝ちパターンで投げることの多い投手が3人も離脱となれば、試合終盤に逃げ切れず敗れることがあってもおかしくない。この3人以外にも昨季勝利の方程式を務めた佐々木千隼、国吉佑樹も勝ちパターンに組み込まれておらず、国吉は現在ファームで調整中だ。

 それでも、益田や小野の不在を感じさせないだけのブルペンの強さがある。また唐川、ゲレーロ、オスナが連投になっても、東條、西野勇士もおり、勝ち試合で投げられる投手が複数人いるのは大きな武器。先発が早いイニングに崩れたあとには、岩下大輝がロングリリーフで控えており、先発の状態が悪ければ無理に引っ張らず早めの継投策にでることも可能だ。

 今日から9月に入り、優勝争い、CS争いが激しさを増し、ますます落とせないゲームが続いていく。残り1カ月、ブルペン陣にはチームの勝利のため、大変だとは思うが腕を振り続けて欲しい。

文=岩下雄太

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