シーズン最初の対戦で3連勝を達成したチームもあるが……
シーズン開幕からおよそ3週間が経過し、パ・リーグ各球団が同一リーグ内における最初の対戦を終えた。中にはシーズン初対戦でいきなり3連勝を飾ったチームもあったが、昨シーズンの1カード目終了時点での各チームの成績はどのような状態だったのだろうか。
今回は、2025年におけるパ・リーグ各球団のカード1周時点での対戦成績と、同年のシーズン最終成績を紹介。パ・リーグ6球団が昨季において記録した序盤戦の数字と最終成績の変遷ならびに、各球団の対戦カードごとの最終的な相性をあらためて確認していきたい。
北海道日本ハムファイターズ

埼玉西武には最初の2カードで開幕3連勝を含む4勝2敗と勝ち越し、シーズン全体でも15勝9敗1分けと大きく優位に立っている。また、東北楽天にもシーズン最初の対戦で3連勝と絶好のスタートを切り、シーズン通算の成績でも16勝8敗1分けと好相性を記録。千葉ロッテに対しては最初の2戦で1勝1敗だったが、最終的には9個の貯金を作っている。
その一方で、オリックスにはシーズン最初の対戦で3連敗を喫したが、最終的に12勝12敗1分けと五分の成績に持ち込んでいる。最終盤まで熾烈な優勝争いを繰り広げた福岡ソフトバンクに対しては、最初の2戦で1勝1敗、シーズン通算で12勝13敗とほぼ互角の戦いを繰り広げた。序盤戦で9勝7敗と勝ち越した勢いそのままに、好成績を残した1年と形容できる。
東北楽天ゴールデンイーグルス

最初のカードが終わった時点で2勝1敗と勝ち越していた千葉ロッテには16勝9敗、同じく最初の対戦で勝利を収めた埼玉西武には13勝12敗と、いずれも最終的に勝ち越している。その一方で、福岡ソフトバンクに対してはシーズン最初の対戦で3勝0敗と圧倒していたが、最終的には11勝14敗と3つの負け越しに終わっている。
オリックスには最初の6試合で1勝5敗と大きく負け越したのが響き、シーズン全体でも10勝15敗と5つの負け越しを作っている。また、シーズン初対戦で3連敗を喫した北海道日本ハムにも8勝16敗1分けと苦戦を強いられており、福岡ソフトバンクを除く5球団に対しては、シーズン最初の対戦の結果がそのまま最終成績につながったという見方ができそうだ。
埼玉西武ライオンズ

オリックスと福岡ソフトバンクに対してはともにシーズン最初の対戦で2勝1敗と勝ち越したが、最終的にはオリックスには3つ、福岡ソフトバンクには9つの負け越しを許した。その一方で、最初の2試合で1勝1敗と互角だった千葉ロッテに対しては、シーズン最終成績では13勝10敗2分けと3つの勝ち越しを生み出している。
開幕3連敗を含む2勝4敗とシーズン序盤から苦戦を強いられた北海道日本ハムには、シーズン全体でも9勝15敗1分けと6つの負け越しを作った。また、シーズン最初の試合で敗れた東北楽天に対しても、12勝13敗と1つの負け越し。カード1周時点では7勝8敗と勝率5割前後を推移したが、終盤の苦戦がカード別成績とチーム成績の双方に影響するかたちとなった。
千葉ロッテマリーンズ

福岡ソフトバンクに対しては開幕3連勝と最高のスタートを切り、カード1周時点でも3勝2敗と勝ち越していたが、最終的には9勝15敗と大きく負け越す結果となった。また、ともに最初の2試合では1勝1敗だった北海道日本ハムに対しては8勝17敗、埼玉西武には10勝13敗2分けと、最終的に差をつけられて負け越すかたちとなっている。
シーズン最初の2試合で2連敗を喫したオリックスには10勝15敗、最初のカードで1勝2敗と負け越した東北楽天には9勝16敗と、シーズン最初の対戦が尾を引いたケースも存在。カードが1周した時点では6勝8敗と2つの負け越しにとどまっていたものの、5月以降の低迷が響き、交流戦を除くパ・リーグ全球団に対して負け越しという厳しいシーズンを送った。
オリックス・バファローズ

東北楽天に対しては最初の6試合で5勝1敗と大きく勝ち越し、シーズン全体でも15勝10敗と5つの勝ち越し。最初の2試合を連勝で飾った千葉ロッテに対しても、良い流れのまま15勝10敗と大きく勝ち越している。その一方で、北海道日本ハムに対しては最初の対戦で3連勝と絶好のスタートを切ったが、最終的には12勝12敗1分けと五分の成績となっている。
埼玉西武には最初のカードで1勝2敗と負け越したものの、シーズン全体では14勝11敗と勝ち越しに持って行った。パ・リーグ内では5球団中4球団に対して5割以上の勝率を残し、交流戦でも4つの勝ち越しを作っただけに、最初のカードで1分け2敗、最終成績が7勝16敗2分けと、シーズンを通して苦戦した福岡ソフトバンクとの対戦成績が惜しまれるところだ。
福岡ソフトバンクホークス

千葉ロッテには開幕3連敗を含む2勝3敗と序盤は苦戦したものの、最終的には15勝9敗1分けと大きく勝ち越した。東北楽天に対しても最初のカードで3連敗を喫したが、シーズン全体では14勝11敗と3つの勝ち越し。同じく最初の対戦で1勝2敗と負け越した埼玉西武に対しても17勝8敗と圧倒的な成績を残し、1カード目における苦戦をことごとく払拭している。
最初のカードを2勝1分けと無敗で終えたオリックスに対しても、16勝7敗2分けと好相性をキープしている。最初のカードを1勝1敗で終えた北海道日本ハムには13勝12敗と、最後までほぼ互角ながら1つの勝ち越しを記録。カード1周時点では6勝9敗1分けと苦戦を強いられたものの、5月以降のV字回復によってパ・リーグ全球団からの勝ち越しを達成した。
「お得意様」を作るチームや、最初の苦戦を払拭するチームが今季も現れるか
カード1周時点での相性が総じてシーズン全体にも波及した球団が複数見受けられた一方で、シーズン最初の対戦で3連敗を喫した相手に最終的には勝ち越したケースも存在。最初のカードで3球団に負け越した福岡ソフトバンクが、シーズン全体ではパ・リーグ5球団に勝ち越していた点を鑑みるに、最終的な相性が見えてくるのはもう少し先になりそうだ。
今季はカード1周時点で、福岡ソフトバンクが北海道日本ハムに対して5勝0敗を記録。さらに、オリックスは埼玉西武に対して5勝1敗、千葉ロッテに対して3勝0敗と2球団に対して好成績を残している。序盤から明暗が分かれるカードが複数存在しているだけに、昨季との対比という観点においても、今後の成績の推移は興味深いものになりうる。
最初のカードの相性をそのまま維持して「お得意様」を作るチームが現れるか、それとも序盤戦の苦戦を跳ね返して最終成績を勝ち越しに変えるケースが出現するか。最初のカードで明暗が分かれたチームのその後に、今季はぜひ注目してみてはいかがだろうか。
文・望月遼太
