【台湾プロ野球だより】WBCでの奮闘が追い風に。37年目のシーズンも開幕から動員好調

駒田英(パ・リーグ インサイト)

台北ドームで行われた開幕戦は2年連続で満員に。楽天モンキーズの主催ゲームとして史上最多の観客動員となった ©CPBL
台北ドームで行われた開幕戦は2年連続で満員に。楽天モンキーズの主催ゲームとして史上最多の観客動員となった ©CPBL

WBSCプレミア12優勝から続く野球フィーバー

 3月初旬、東京ドームで行われたWBC1次ラウンドのプールC、台湾代表は連敗からの連勝で2勝2敗としたものの、失点率で及ばず準々決勝進出はならなかった。しかし、延長タイブレークまでもつれた韓国との死闘、台湾ナインの歓喜の涙、そして、東京ドームをホームスタジアムに変えた地鳴りのような台湾人ファンの応援は、日本、そして世界の野球ファンに大きなインパクトを与えた。

 さかのぼること2月末には、福岡ソフトバンク、北海道日本ハムが台湾を訪れ、台北ドームでWBC台湾代表及び台湾プロ野球(CPBL)のチームと交流試合を行った。さらに、一昨年のオフには古林睿煬(北海道日本ハム)、このオフは徐若熙(福岡ソフトバンク)、林安可(埼玉西武)と、台湾プロ野球のスター選手が続々とパ・リーグの球団に入団、NPBの台湾出身選手は過去最多の13人まで増えた。

 台湾の選手を目にする機会が増え、台湾プロ野球に興味を覚えた方もいらっしゃるだろう。このコーナーでは今季も、現地から台湾プロ野球の情報を3回にわたってお届けしていく。台湾プロ野球をより身近に感じていただくきっかけになれば幸いだ。

開幕戦は2年連続で4万人の大入り 賴総統が見守るなか、台南の新球場こけら落としも

 37年目のシーズンを迎えた台湾プロ野球、3月28日、昨季王者の楽天モンキーズが、台北ドームに中信兄弟を迎え行われた開幕戦は、WBCの熱気も残るなか、昨年に続き、2年連続で4万人の「大入り」に。楽天モンキーズにとっては主催試合の史上最多観客数となった。

 楽天が、昨季の最多勝、最多奪三振で、シーズン、シリーズでともにMVPを受賞したペドロ・フェルナンデス、中信が昨季の防御率1位、ニバルド・ロドリゲスと、リーグを代表する右腕を立てた試合は、両チームの中継ぎ陣も踏ん張り、ロースコアのまま進んだが、楽天が1-2で迎えた8回裏、WBC代表陳晨威のソロHRで追いつくと、9回裏、満塁から押し出し死球でサヨナラ勝ち、連覇にむけ幸先のいいスタートを切った。

 翌3月29日には、統一ライオンズの新たな本拠地、「台南アジア太平洋国際ベースボール・トレーニング・センター」のメイン球場(略称、台南亜太メイン球場)がこけら落としとなった。台南市の郊外に立地する同球場は、大小4球場に屋内外の練習場も整備された通称「亜太野球村」内にあり、台湾最大の屋外球場だ。

 この日行われた台鋼ホークス戦は、屋外球場として史上最多となる2万3,500人を集め満員に。統一ファンで、台南市長時代には、この「亜太野球村」の建設計画を推進した賴清德総統もスタンドで見守る中、統一は記念すべき初戦を勝利で飾った。

 台湾プロ野球は、6チームが前後期60試合の計120試合、合計360試合行われるが、開幕から約2週間、30試合消化し、1試合平均観客数は1万1,177人と、WBSCプレミア12優勝による野球フィーバーで史上初めて平均1万人台を突破(1万373人)した昨季に比べ、さらに7.8%増となった。特筆すべきは、この30試合に、昨季平均2万人強集めた台北ドームの試合が2試合しか含まれていないという点だ。「1万人時代」に突入した台湾プロ野球、今季は、蔡其昌・コミッショナーが掲げた「平均1万1,000人」の目標達成を目指し、邁進していく。

写真2:統一の新たな本拠地、台南亜太メイン球場。こけら落としとなった3月29日の試合では、屋外球場の観客動員として新記録となる2万3,500人を集めた ©CPBL
写真2:統一の新たな本拠地、台南亜太メイン球場。こけら落としとなった3月29日の試合では、屋外球場の観客動員として新記録となる2万3,500人を集めた ©CPBL

文・駒田英(情報は4月14日時点のもの)

記事提供:駒田英(パ・リーグ インサイト)

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